今度、「もしイノ」という新しい本が出る。おかげさまで、この本を読んだ人からの評価はすこぶる良い。今のところ、20人くらいに読んでいただいたが、「面白い」と言わなかった人がいない。はっきり言って『もしドラ』を超えている――と言う人も少なくない。

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しかしながら、面白いと褒められても、つい頭をよぎってしまうことがある。それは――
「面白ければ、それでいいのか?」
ということだ。

こういう言い方をすると傲慢かも知れないが、今のぼくは、「面白い」というものなら書ける。「面白さというのはこういうものだ」と、だいたいつかめた状態だ。

もちろんそれは、今つかめているだけで、後でまたつかめなくなるのかも知れないが、とにかく、面白いものを作ろうと思ったら作れる。だから、「面白いかどうか」は、ぼくにとっては大きな問題では