ハックルベリーに会いに行く
「ダンジョン飯」について(2.638字)
「ダンジョン飯」というマンガを1巻だけ読んだ。
この本は今、ヒットしている。その理由を分析してみたのだが、そこで分かったのは、作品に描かれた世界そのものが、現代の若者の心象風景を表したものになっている、ということだ。キャラクターも、若者心理を対弁するものとなっている。
今日はそのことについて書いてみたい。
まず内容を簡単に説明すると、舞台は異世界に現れたダンジョンである。このダンジョンにはモンスターが巣食っている。
主人公の青年と彼が率いる部隊(パーティー)は、このダンジョンをどんどんと潜っていく。そこで、モンスターを討伐するのが目的だ。
これは、現代の若者の心象風景をそのまま表していると思った。
現代の若者は、現状に概ね満足している。だから、なかなか外の世界に魅力を見出せない。今の場所から抜け出す必然性を感じないからだ。
しかし、不安もある。それは、このまま今の場所にとどまっていてもジリ
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