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『ガンダム』ファンの女子は少ない気がすると言っただけで政治的論争に組み込まれちゃった件(再)
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『ガンダム』ファンの女子は少ない気がすると言っただけで政治的論争に組み込まれちゃった件(再)

2024-01-12 19:51
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     まずはお報せ。
     例の『あの子もトランスジェンダーになった』について、『WiLL Online』様で書かせていただいております。
     ハフポストが同書の批判記事を出したのですが、それがもう、非道いもので……。


     それともう一つ。
     昨年、惜しくも逝去されました評論家の小浜逸郎氏。
     彼は独自の視点で「男性論(男女関係論)」を語ることも多く、『中年男性論』、『中年男に恋はできるか』、『男という不安』といった好著もあるのですが、中でも初期の著作『男はどこにいるのか』(1990)はそこに真っ正面から取り組んだ、名著です。
     バブル期のフェミニズムの台頭、それと機を同じくして叫ばれていた男性の危機といった状況に果敢に取り組んだ著で、アンチフェミ、弱者男性論者はまず、抑えておくべき基本文献と言えましょう。
     ともあれそんな小浜氏の著作について、来週語りあうイベントが開かれます。
     ご興味のある方はどうぞ、おいでください!

    1.タイトル:小浜逸郎「男性論」の世界
    ​2.レポーター:由紀草一
    ​3.日時:令和6年1月14日(日) 午後2時~6時
    4.場所:ルノアール四谷店3階会議室A
    東京都新宿区四谷1-3-22 ℡.03-3351-1052
    四ツ谷駅四谷口より新道通りに入ってすぐ左手
    5. 会費:1,600円(当日徴収)
    詳しくは以下へ!

     さて、ようやっと本編。
     ここしばらくずっと「サブカル」側の「オタク」への攻撃について採り挙げた記事を再録しているのですが、今回はこれ。


     記事の初出は2014年4月2日で、つまりもう十年以上前の話ですが、ぼくが「(ファースト)『ガンダム』は「いわゆるロマンロボ(という女性人気の高かったシリーズ)の路線を狙ったと思しいが、それにしては女性ファンが少ない気がする」と何の気なしにつぶやいたのを、サブカルライターの加野瀬未友が兵頭は「『ガンダム』は女性ファンが少ない」と言ったのだと切り取り方をして、炎上させた、というものです。
     恣意的な切り取りそのものが充分に卑劣なのですが、そもそも『ガンダム』に女性ファンが少なかろうが多かろうが、実のところそんなのはどうでもいい話です。
     ただ、フェミニズムに全てを捧げたお歴々はそうした発言を耳にした瞬間、「『ガンダム』という資産を男によって独占しようとしている」という妄想ストーリーが脳内に紡がれ、相手を絶対悪として認識することになってしまうのです。
     しかし、これが十年経って振り返ってみてため息が出るのは、仮に今、加野瀬がこのような卑劣な手段に出ようとも、彼の手の上で踊る者はほとんどいないだろうと思われることです。逆にいえばホンの十年前まで「フェミ様はいかなる場合であろうともいささかたりとも逆らってはならぬ絶対正義なのだ」というおぞましい狂信が、相当数の人間に共有されていた、ということでもあります。
     ポリコレ化の波は押し寄せていますが(その意味で加野瀬も決して食いはぐれることなく、世に害毒を流し続けるのでしょうが)それに対する疑念もしっかり育っている。
     ぼくたちはまず、そのことを喜ぶべきでしょう。
     なお、少々冗長化と思われる時事ネタはカットしましたことを、ここでお断りしておきます。

         *     *     *     *

     どうも皆さん、コンニチハ。
    「1stガンダムに女性ファンは少なかったと主張」した兵頭新児です。
     いや、実際には「気がする」と言っただけだったんですけど、それがここまで騒ぎになるのですから、大変に恐ろしいですね。
     まず、ぼくの最初のツイートを見てみましょう。

    『ガンダム』って何となく女性ファン少なそうな気がするけどな。シャアなんか明らかに市川治の系譜を狙ってたはずだが。
    とは言え、やはりその市川治でもわかるように腐女子が「男の世界に乱入してきた存在」であることには原理的に変わりようがない。
    一方、「萌え」はその当時は「男が少女漫画を」といった理解をされていたはず。
    しかし「萌え」業界にどれだけ女性が多いかは皆さんご存じな通り。
    どれだけ頑張っても「レズソーシャル」の方が「ホモソーシャル」よりもキツい、という事実は変えられない。
    https://twitter.com/hyodoshinji/status/457732068588285953
    https://twitter.com/hyodoshinji/status/457732350768455680


     そしてこのツイート自体、加野瀬未友という御仁(詳しくは存じ上げないのですが、オタク界ではかなり古くから編集者、ライターなどをやっていらした印象があります)の以下のようなツイートに反応してのものでした。

    腐女子ヘイトするような人は、大体ガンダムは最初から男性ファンのみで女性ファンはガンダムWの頃、あとからきたとか、そういう歴史的な大誤解を信じてそうという偏見がある。あとホモキモイと言うのと同時に淫夢とか「やらないか」とかのネタを面白がってそう
    https://twitter.com/kanose/status/457589855002718208


     しかし加野瀬にとって、ぼくの発言がよほど腹に据えかねるものだったらしく、ぼくが上のようなことを「断言」でもしたかのようなまとめ、「1stガンダムに女性ファンは少なかったと主張する兵頭新児氏とそれに対する反応http://togetter.com/li/657745)」を作り、その捏造された発言があちこちに拡散される結果となりました。
     むろん、その結果、彼のまとめは

    見出しで主張してると書いといて注釈で「気がすると言ってるだけです」ってすごい釣りだな。
    https://twitter.com/koshian/status/458183943628410880


     と呆れられることになったのですが。
     そもそもこの話題、最初はあきまんさんが言い出したことであり、また他にもよりストレートに「女子などほとんどいなかったのだ」と断言しているブロガーさんなどもいらっしゃり(自分のことで手一杯で、ぼくもこれらは見ていないのですが)、上に挙げた加野瀬のツイートもそれに反応してのものであったわけです。
     にもかかわらず、何故加野瀬はぼくのどうということもない発言を採り上げ、まるでぼくが話題の発端であるかのようなミスリードをしたのでしょうか。
     あきまん氏は大物で怖いので、無名ライターを血祭りに上げようという腹でしょうかね?
     しかし上の発言を見れば自明な通り、文脈がそもそも、違うのです。
     ぼくはあくまで『ガンダム』がシャアという、市川治の系譜を狙ったキャラクターを登場させながらも女性ファンを獲得できなかったように思える、と主張しているのです。
     ここは非常にややこしいハナシなのですが、ごく簡単にご説明しましょう。
     市川治さんは有名な声優さんで、『ガンダム』に先行するロボットアニメ、『勇者ライディーン』のシャーキン、『超電磁ロボコン・バトラーV』のガルーダ、『超電磁マシーンボルテスV』のハイネル、『闘将ダイモス』のリヒテルなど美形の敵役を演じ、多くの女性ファンを獲得したのです*1
     それを真似たにもかかわらず……というぼくの発言は、この当時の女性アニメファンの多さを認め、しかしその上で『ガンダム』は著名度に反し、それらに比べ女性ファンが少ない気がする、と言っただけのものでした。
     しかし加野瀬は上に挙げたぼくのつぶやきの直後、

    その市川治氏が演じたハイネルに女性ファンがいっぱいいたという話はもちろんご存じですよね
    https://twitter.com/kanose/status/457762266528485376


     と実にマヌケな質問をしてきたのです。
     彼は最初っからぼくの発言をちゃんと読めていなかったのです。
     何というか、ここまでマヌケな発言をしてしまったら尻尾を巻いて逃げ出し、一年はネット断ちでもしてそうなものですが、加野瀬は実に邪気なく上のやり取りをもまとめにも掲載しています。
     実のところ、見る限り加野瀬はまとめにおいて殊更恣意的に発言をセレクトしたりはしておらず、また「兵頭は気がすると言っただけだ」と注釈を加えてすらいます(ならタイトルを変えろよと思いますが)。しかし、なのに、それでも実に多くの人間がそうした文脈を解さないままに「兵頭はミソジニストだ、女性ファンの存在を否定する歴史修正主義者だ」などと泣き叫び始め、まとめは四日日経った現時点で四万近い閲覧がなされています*2
     もっとも、まとめはまえがきなどでミスリードを誘う仕掛けにはなっております。この程度のことで実に多くの人間が単純に騙され、彼の「妄想史観」を共有するのですから、チョロいものです。
     誤解を解こうと、ぼくの方もまとめを作りました。「ガンダム』ファンの女子は少ない気がすると言っただけで政治的論争に組み込まれちゃった件http://togetter.com/li/657811)」がそれです。
     ここでも、また両まとめのコメント欄でも、ぼくは何度も何度も手取り足取り噛んで含めるように説明を繰り返したのですが、彼らは一向にそれを認めようとはせず、いまだ「ぼくのかんがえた兵頭新児」の発した「非実在発言」に対し、おぞましいまでの憎悪を炸裂させています。
     繰り返す通りぼくの発言は「『ガンダム』に女性ファンなどいない」ではなく『ボルテス』などとの比較論だったのですが、そこに言及する者は、ほとんどおりません。専ら『ガンダム』の女性ファンが少ないか否かが議題になっており、論点が違うと言うことが全く理解できないご様子。
     比較的冷静にぼくと対話してくれた御仁が、この件(『ボルテス』などとの対比)について問い質したとたん、急に錯乱してこちらに罵詈雑言を浴びせ始めた時はゾッとしました。
     また、彼ら彼女らの「反論」の多くは「経験上、女性ファンだっていたぞ」といったもの(はっきり言うと「ワタシの経験を無視することは悪である」との情念に支えられた主張)がほとんどであり、男女比率などに言及したものは、あまり見当たりません。
     いえ、別に統計などないでしょうから、「根拠が俺」なのは仕方がありません。問題はこちらを「根拠は俺」と罵りながら、自分たちも実に邪気なく「根拠は俺」しているということ、換言すればこれは客観的事実の争いではなくポリティカルコレクトの争いに過ぎない、ということなのです。
     この辺り、男女の論争で陥りがちな

    男「概観すると」
    女「いや、でも私は……」

     という徒労に近いやり取りの繰り返しにも見えます。
     そして、あれだけ「証拠ガ-!!」と繰り返した彼らは、男性ばかりが集まっている「アニメ新世紀宣言」*3の写真を見せられた時は、一様に押し黙っておりました。大変に、格好のいい態度ですね
    「歴史修正主義者も何もまずお前らが他人の発言を修正しているだろ」と言いたいところですが、彼らは何ら事実に「修正」を加えないままに各々の脳の「補正機能」で「認知を歪める」という荒技をお使いなので、そのテクニシャンぶりにはさすがに舌を巻かざるを得ません。

    *1 これら作品は長浜忠夫総監督によって作られ、「長浜ロマンロボ」などと呼ばれたりもします。
    *2 バカバカしくてしばらく放置していたのですが、今見に行くといまだ「妄想史観」の上で、「当時の『ガンダム』の女性ファンが多かったことが証明されたぞ!」などと(それほど精度のあるとも思えない根拠を盾に)絶叫を続けていらっしゃいました。お元気そうでいいですね。
    *3 1981年に行われた、劇場版『機動戦士ガンダム』の宣伝イベント。「アニメを見るティーンエイジャー」が一定層に増えた、言わば「オタクの誕生」を象徴するイベントでした。ちなみにこのやり取りはぼくのまとめのコメント欄で発生しました。

     彼らのこうした病的な「認知の歪み」はどこから来ているのでしょうか。
     上に挙げた加野瀬の発言からは、

    「女性を排除するホモソーシャリティ()は絶対悪なのだ」→
    「だから女性の『ガンダム』ファンは大勢いたことにしなければならないのだ」

     という幼稚な政治性が見て取れます。
     ファースト『ガンダム』にどれだけの女性ファンがいたにせよ、彼の言及する『ガンダムW』辺りからかなりストレートに女性受けを意識し始めたこと自体は事実であり、彼の情念がどこにあるのかは明らかでしょう。
     彼の追従者の論調も同様で、

    あーここが話題の出所なのか なんというか2chまとめでよく見るような女性ヘイト精神の持ち主がたとえHNとはいえ存在することにちょっと感動
    https://twitter.com/BlackHandMaiden/status/458100365682941953


     などが、その代表的な反応と言えるでしょうか。
     少なくともあの発言だけでそれに「ヘイト」を見て取ってしまう心理は、恐ろしい以外の何者でもありません。
     また、まとめに集まった人々の恐らく多くは、「何とはなしに騒ぎに釣られ、ロクに文章も読まずに暴れていた」だけの人たちでしょう。しかしそういった一度や二度のコメントで終わった人々と異なり、執拗に執拗に兵頭に罵倒を繰り返し続ける面々のアイコンを見ると、多くが以前ぼくと(フェミニズム関連で)論争をしていた御仁たちであるとわかります。まさに「再生怪人大集合」といった様相を呈しているのです。
     つまり、これは最初から加野瀬にある政治的意図を持って仕組まれた事件だったわけですね。
     加野瀬はぼくの発言を拡散させつつ、あちこちに「この兵頭は『ぼくたちの女災社会』という本の著者だ」と触れ回っておりました。まとめを見ても、ぼくがその著書を出したことについての罵詈雑言が並んでおります(いつも通り、内容に言及している人物は、見当たりません)。
     そもそもぼくはこの件に至るまで加野瀬と関わったことなど、一度もないはずなのですが、そんな彼がここまでぼくに異常な憎悪を募らせ、攻撃性を発揮するのは、まさにぼくが『女災』の作者であること、が理由であるようなのです。
     いや、しかし、そもそも、まず真っ先に言わねばならないことは、そこまでぼくが憎いのであれば、発言をねじ曲げるなどと言った姑息な手を使わず、ぼくの最初の発言の中の「ホモソーシャル云々」といったフェミニズム批判をこそ採り挙げ、それに反論してくればいいのに、ということです。しかし彼らはそれをなさるご様子がありません。論戦に勝つ自信がないのかも知れませんね(まあぼくもここまで現実を自由自在にねじ曲げる御仁と論戦で「勝利」する自信は全くありませんが……)。
     ここしばらく、まとめの方はすっかり主張が「誤解を招かせた兵頭が悪い、謝罪しろ」へとトーンダウン。これ、勝手に騒いだマスコミが振り上げた拳を降ろす時の常套句ですよねw
     こっちは最初から加野瀬がミスリードを誘うような書き方をしているのだ、と繰り返しているのですが、それはいまだご理解いただけません(加野瀬の巧みな(?)ところはまとめなどには出現せず、フォロワーに暴れさせている点です)。
     こうなると彼らは純粋にワイドショーや謝罪記者会見のお好きな、「そういうマニア」なのかなあという気もしないではありませんね。
     中には兵頭が自著を「ご本」と読んでいることを、人でも殺したみたいに罵っている方もいました。もう「兵頭を否定したい」という衝動だけは大きく大きく膨れあがり、しかしそのタネは見つからない、という状況ですね。

     さて今回、加野瀬に追従していた「アレ」な人々の中には女性らしき人もいましたが、殊更女性が多い感じも、しませんでした。

     ――女性は大勢いたんだーーー!!

     あぁ、はいはい。
     しかし、当然ながらこれも印象論にならざるを得ないモノの、やはりぼくには男性が多いように感じられた。そんなためか、彼らについては、

    手柄に焦ってるチンポ騎士団*4ってほんと怖いですね


     といった感想も聞かれました。
     つまり、大ざっぱに言えば本件は、「フェミ対兵頭」のバトルと言うよりは、「フェミに親和的な男性たちVS兵頭」のバトルと表現する方が近い。
     恐らく彼らにとっては「自分の愛するオタク文化に女性が理解を示していること」が誇らしくてならないのでしょう。
     いえ、その気持ちは大変よくわかります。
     しかし、自らのそんなちっぽけなプライドを誇示するため、第三者の発言をねじ曲げ、執拗に執拗に狂ったことを言い立てることが正しいとは思えません。
     彼らは実に楽しげに、「兵頭の周りには女性ファンがいなかったのだ」などと幼稚な物言いを繰り返しておりましたが、それは彼らのそうしたコンプレックスを実にわかりやすく現しています。

    『初期のオタクに女性はいない』って言う人ってよほど狭い世界でしか人間関係が無いとしか思えない。俺の感覚では『40代を越えるとオタクは女性の方が明らかに多い』くらいに見えるんだが…
    https://twitter.com/syuu_chan/status/458059813243469824


     などがそれで(ただし、上の御仁は直接ぼくを攻撃しているわけではありません)、

    自称オタクが「友達いないんですかぁ~」みたいな煽りをする時代になったんだねえ
    https://twitter.com/kimoist/status/458949041364021248


     と呆れられておりました。
     まさかとは思いますがこの人ら、シバキ隊とかに対しては「童貞サベツ許すまじ」とか言ったりしてないでしょうなあ。
     実はぼくはとある女流漫画家さん(有名な方です)の「シャアとアムロって怪しいよね」といった萌え話におつきあいしたこともあり、そうした経験を踏まえてもそこまで多くないよな、と感じたと言っているのですが。
     裏腹に彼らが論戦中、ぼくに味方してきた女性(彼女はオタではありませんでした)に対して「オタでもないクセに引っ込んでろ!」などと罵倒を投げつける一幕もありました。
     まさかとは思いますがこの人ら、兵頭に対しては「ミソジニスト」とか言ったりしてないでしょうなあ。
     いずれにせよ、彼らがオタクの代表者ヅラをすればするほど、オタクは評判を落とすことでしょうね。
     女性と言えばもう一件。本件についてツイッター上で言及していた腐女子ライターさんがいたので、ついリプを飛ばしたのですが、実情をご説明すると一発でご理解いただき、またこちらが恐縮するような丁寧な謝罪の返事をいただきました。
     彼らの振る舞いは、常識的な女性であれば許されないことだと、すぐに理解できることなのです。
     何だか彼らを見ていると、「目を血走らせたチンポ騎士団にストーキングされてるガンダム女子とかいそうで、(´・ω・) カワイソス」といった感想も、抱かなくはありません。彼らは恐らく「我こそはフェミニズムを理解する正しい男性」という自意識をお持ちでしょうが、彼らに「味方」される女性たちには同情を禁じ得ませんね。

     まとめに入りましょう。
     彼らの「目的」は「ミソジニスト男性」を批判することで「チンポ騎士団」としての任務を全うすることでした。
     事実、ぼくは本件で何十回となく「ミソジニスト」呼ばわりを受けましたが、少なくとも今回のぼくの発言と彼らの「解釈」とは何万光年もの隔たりがあり、それはもっぱら加野瀬たちが一生懸命(いや、天然だと思いますが)イメージ操作を行うことで捏造した「非実在兵頭新児」を世間に流布したことによる「成果」でした。
     結局、彼らは自らの「正義」を遂行するために「非実在」の悪者を必要とした。
     しかしあきまん氏に手を出すことは恐ろしく、無名なライターをスケープゴート――否、ウィッピングボーイ*5として選んだ。
     こうした現象を、学術的に何と呼ぶか、ご存じでしょうか?
     そう、「女災」ですね。
     これは性犯罪冤罪と構造が全く同じです。
     彼ら「チンポ騎士団」は、正義の味方たらんとして無実の人間に濡れ衣を着せ、一斉に殴りかかる暴徒たちでした。
     何故彼らはそうも狂ったことをするのか。
     結局、正義というのは「明確な悪」――つまりここならばフェミニストが糾弾するような、わかりやすい女性差別的男性ですね――の像を結べなくなるにつれ、本質がぼやけていくものなのです。
     そして残念なことですが、彼らの正義はホームレス狩りと変わらないところまでに堕していることが明らかになりました。「とあるアニメ作品に女性ファンがいないのではないかと印象を語ること」までがタブーとなり、それを犯した者はしつこくしつこく嫌がらせを受けなければならないというレベルにまで落ちてしまっていたのです。
     まさかとは思いますがこの人ら、普段は「表現の自由」とか言ったりしてないでしょうなあ。

     今ちょっと見ると、彼らの一人が「兵頭はプロのライターではないのではないか」と言っておりました。
     これは驚きました、ちょっと調べればすぐに(『ガンダム』問題とは大幅に異なり)客観的な事実が明らかになるにもかかわらず、彼らは平然とこうしたことをつぶやくのです。
     彼らが既に「脳内勝利」を迎えたことを、これは示しています。
     これって、現世で行き場をなくした人々がオカルトにハマり、「宇宙人に認められたワタシ」を夢想するのと全く、同じことですよね。
     そして彼らや彼らのお友だちたちはこれからいよいよ、幻想の世界へと旅立つことになるのではないか……。
     その理由は何か?
     いえ、それについては、本ブログをお読みの方は、既に重々おわかりのことではないでしょうか。


    *4 ツイッター用語であり、「女性に下心があるため、女性の味方を演じる連中」を指す言葉のようです。発案者は島本秋氏か?
    *5 王子の学友になり、身代わりに鞭打たれる係の少年。王子様をぶつのは恐れ多いので、「ぶってもいい少年」が用意されるのです。腐女子、チェック急げ!

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