オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第279回 もはや共存するしかないあれこれのウラガワ(3)
◆もくじ◆
・もはや共存するしかないあれこれのウラガワ(3)
・最近の志麻子さん
4/3「電エースQ」エキストラ撮影会に参加
【配信版】月刊オメ★コボシ 3月分 アーカイブ配信中
2/25発売『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』に作品収録
映画『遊星王子2021』に出演
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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もはや共存するしかないあれこれについて語ってきたが、しかし悪いものは共存ではなく、やはり排除するに越したことはない。
いまは陽気であけっぴろげな同世代の久美さん(仮名)は、子どものころは人見知りで恥ずかしがり屋だったという。
小学校高学年くらいのとき、公園である女の子に出会ったのだが……。
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2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ」
2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ」
3月「どこか心残りの別れのウラガワ」
4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ」
5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ」
6月「アマビエ的なものや人のウラガワ」
7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ」
8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ」
9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ」
10月「いい大人なのに未経験のウラガワ」
11月「まだ猶予があるのかもという気分のウラガワ」
12月「私なりに引っかかる物事のウラガワ」
2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ」
2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
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思えば去年の今頃が、最も新型肺炎の怖さに戦々恐々としていた。今だってすべて解明し特効薬ができて終息したわけじゃないが、変な噂にもあまり惑わされなくなった。
自衛と自粛は日常生活に溶け込んだ、とはいうものの、振り返ってみればコロナウイルス以外にも、「もはや共存するしかないあれこれ」はあるのだった。というのをテーマにしてきた今月。しかし悪いものは共存ではなく、やはり排除するに越したことはない。
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いかにも飲み屋のママっぽく、陽気であけっぴろげな同世代の久美さんだが、あるときまでものすごく人見知りで恥ずかしがり屋の子どもだったという。
「田舎町だからクラス全体で無視とか、そういうすごくキツいのはなかったけど。いつも軽んじられてる、いじられ役ではあったね。
小学校の高学年くらいのとき、なんでか一人で近くの公園に行ったら、初めて会う女の子がいたの。これ、映像としてくっきり脳内に残ってる。滑り台の上に真っ直ぐ立ってて、なんだか女王様がバルコニーから民を睥睨、みたいな迫力があったわ。
私は手招きされて、急いで滑り台に走り寄った。その子はミチ子っていうんだけど、勢いよくシャーッと滑り降りてきて、私の前に立ちはだかった。
ミチ子は同い年で、浅黒くて目の吊り上がった意地悪な顔してて物言いもきついんだけど、なんか引きずられたというか、引き寄せられたというか」