オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第82回 人生の秋を生きる女達のウラガワ【1】
◆もくじ◆
・人生の秋を生きる女達のウラガワ【1】
・最近の志麻子さん
雑誌『TV Bros.』で事故物件巡りしています
タウン誌『JG×STUDIO ALTA』に出ています
10/12定例トークイベント「オメ★コボシ32」開催
11/14(土)「LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL」に出演決定
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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人生の秋を生きる女たち。
冬に向かっているとも、実りの季節ともいえる、そんな時期。
そのような岩井さんと同世代の女たちが抱える、一筋縄ではいかない生き様を今月はお届け。
自宅で占いサロンを開いている摩沙子さん。彼女の元を訪れる女性で、異様に「結婚運」にこだわる人がいて……。
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2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ」
12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ」
2015年1月「「大人の冬休みの日記」なウラガワ」
2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ」
3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ」
4月「春の喜怒哀楽のウラガワ」
5月「韓国人夫の失踪届けを出したら……のウラガワ」
6月「ホラー作家まわりの怪異のウラガワ」
7月「異国の夏休みのウラガワ」
8月「そろそろ怖い目に遭う予感のウラガワ」
9月「秋風に謎めく過去のウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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秋も深まってきたなと思ったとき、ふと気づく。深まったというのは他の季節にはあまり使わないな、と。
そんな私は人としても女としても、季節でいえば秋を生きている。冬に向かっているとも、実りの季節ともいえる。そんな今月は同世代の女達、つまり秋を生きている人達のしみじみと深まった季節を書いてみたい。
ただし彼女達とその周りの人達に配慮し、名前もみな仮名にして背景の変更や人物の脚色も少々させてもらう。ひっそり埋めた秘密の上に、枯葉をまくように。
──ほぼ同世代の摩沙子さんは、かなり裕福な暮らしをしている社長夫人だが、自宅で占いサロンを開いている。
もともと占いには興味があり、結婚して主婦になって自宅にいるようになってから、本格的に勉強を始めた。
最初は趣味として友達や知り合いを無料で見てあげていたが、当たると評判になっていき、紹介してもらいましたと見知らぬ人までが来るようになった。ついに、仕事としてお金をもらうようになった。
「よく当たる占い師を紹介して、とにかく的中させる占い師を探している、という人がいるけど。占い師も人の子なんだから、外すこともあるわけ。
一番いい占い師の紹介の仕方は、『私には当たりました』ってやつね。『あなたには外れたかもしれないけど』と、納得してもらえるから」
摩沙子さんは本来は優しい人だが、遠慮せず隠さずズバズバいいすぎてしまい、相手を泣かしてしまうこともあるという。
「この前もね、四十歳でセレクトショップ経営してる独身女性を見たんだけど。『結婚運はないですね』といったら、大泣きされたのよー。
『今さらそんなこといわれても困りますっ』て。でもねぇ、その歳まで独身でいたってことは、現実に結婚運がなかったことをみずから証明しているわけでしょ」
占いにハマる人は、夢見る前に現実を見てほしいと摩沙子さんは苦笑する。
「それに、彼女は店を経営している。それってすごいことよ。なかなか繁盛しているし、そちら方面の才能と運はあるの。これも証明されている。
だから結婚運なんかなくてもいいでしょう、っていったのに」
私も、結婚運が乏しい代わりに仕事運はあるような気がする。トホホといいたくもなるが、仕事運があるだけありがたいとは思っている。
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