もしも僕が頭上に広がる青の大きさに初めて感動した人類だったならば、それに「空」という名前をつけただろうか。そもそも海と同じその色を「青」と名付けただろうか。さらに言えば、自分が圧倒的に小さな存在に過ぎないことを時に激しく、時にやさしく波打ちながら教えてくれるその水を「海」と名付けただろうか。