寝かしつけようとベッドに横たえてすぐのことだ。君に絵本を読み聞かせるママの橫で読みかけの本を開こうとしたら、柔らかい電球の灯りの下で君が唐突にゲームを始めた。「ごはん、ぶどう、いちご」
 ゲームと言っても最初は法則もルールも分からなかった。そもそもそれがゲームだということさえも。