夏休み最後の一週間、娘は短期の水泳教室に通っていた。妻と相談して夏休みの総仕上げをすることに決めたという。夏休みの始めに行ったぼくとの旅で掴み掛けた泳ぎを少しでも確実なものにしておきたいと思ったのだろう。娘の付き添いで地元体育館の市民プールに行ったぼくも毎日1時間泳いだ。泳ぎながら向こうのレーンで久し振りに会うクラスの友達と一緒に泳ぎを教わっている娘の様子を見ていた。