現在、米国世論調査では、米大統領選に関し、RCP各調査平均はクリントン支持43.8%、トランプ支持 40.6%とまだまだ情勢が混とんとした状況。
この中、トランプ氏は副大統領候補に、ペンス・インディアナ州知事を選択。ニュート・ギングリッチ元下院議長のような百戦錬磨の強者の選択の可能性があった中、比較的地味な選択。共和党保守派から支持を得ることを最優先。
A:事実関係
ウオール・ストリート・ジャーナル紙の社説「ペンス氏というトランプ氏の選択、退屈感に新鮮味、強い米国を好む信念ある保守派」記事の主要点
・ 本選に向けて共和党員を安心させ、メディアの厳しい目をかわす能力を備え、かつ候補者になれる人材のなかで、ペンス氏は最高の選択かもしれない。
・1期目の知事であるペンス氏は、トランプ氏が伝統的な価値観を変えかねないとの疑念を抱いている社会保守派を安心させるだろう。
・ペンス氏は自由貿
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米国の悩みが大きく、現状を肯定するクリントン氏、現状破壊を目指すトランプ氏、米国民は悩ましい選択を求められている。
いずれにしろ、トランプ氏も、現実的な政策を提示し、共和党員の支持を固めていかなければならないが、副大統領候補でバランスを保とうとしているのは明らかではないか。オバマ大統領も壁にぶち当たったが、社会に蔓延する利権構造を一新することは、米国であっても簡単ではないようだ。
日本の野党も、なんでも与党に反対することなく、与党に協力すべきものは協力し、政権が得られたとき実行する政策を国民に訴え、国民の安心感を得る努力が欠かせないのではないか。反対することは反対しなければならないが、決まれば協力し、政権をとって政策を実行する前向きな言動が育ってこないと、万年野党に甘んじるしかない。野党は、与党になる戦略を常に頭において行動してほしい。戦略を描ける人がいなければ、今一度小沢さんに指導をお願いするべきだと思う。