1:PEWはJuly 11「欧州人は難民の押し寄せはより多くのテロとより少ない職になると懸念(Europeans Fear Wave of Refugees Will Mean More Terrorism, Fewer Jobs)」の世論調査を発表している所、主要論点
(1):難民の流入によって起こる現象(%)
国名 テロの可能性増大 職奪い負担増 他グループより犯罪大
ハンガリー 76% 82% 43%
オランダ 61% 44%
ドイツ 61% 31% 35%
イタリア 60% 65% 47%
スエーデン 57% 32% 46%
英国 52% 46% 28%
仏 46% 53%
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異質なものが統合化し安定状態にあるとき、異質なものが安定的に流入すれば、今まで経験してきたことであり、それほど大きな問題が発生すると思われない。今回のように、一つの民族の中で排除された人たちが、あちこちから、一挙に流入する場合、社会福祉などソフト面での対応ができないし、失業率が10%を超える高い状況にある中で、移民が流入すれば、就職の機会が失われ、社会の混乱を避けて通れない。日本は高みの見物を決め込み、移民の受け入れに消極であり、偉そうなことを言える立場にない。問題視する感性があるのであれば、積極的に移民を受け入れるように、政府に働きかけていくべきであるが、一部の関係者は別にして、多くのリベラルに移民と気持ちを共有化する考えなど、毛頭ないのでしょう。このような問題を提起されると、寄付以外無力な私は、困惑するのを否定できない。
フランスの進歩的ジャーナリストのオコルマインさんが欧州諸国にアラブ地域から避難民が流れ込むことについて考察する文章の中に「あのレーニンを継いだスターリンは共通の文化、習慣、言語等を持つ人々は一つの主権を持ち国家を形成することが望ましいと考えていた。国家に移民を受け入れることは既存の労働条件を悪化させ、資本の利益を増大させるだけだと見て居た」とありましたが、独裁者スターリンにしては、グローバリズムの欠点に気づいていたようにも考えれ、彼のこの論点については私は感心しているのです。
共和党のトランプ大統領候補がメキシコとの国境を高いウオールで遮断する考えを表明していますが、スターリンの考えに共通するものがあり、私は尤もな話だと思います。
泥沼化したアラブ地域からヨーロッパに避難民が流れていくのは泥沼を作った当事者がNATO諸国ですからそのしりぬぐいするのは当然なんですが、困るのはヨーロッパ諸国の労働者と一般市民です。
続く
「難民」と呼ばれる人たちは、好き好んで難民になっている訳ではない。
難民の発生は「テロを恐れて」と報道されているが、実際にテロが起きている場所は極めて限定的であり、あれほど多くの人が逃げ出すとは考えにくい。最大の理由は「テロとの戦い」と称してNATO軍や有志連合が繰り返している大規模な空爆から逃げているに違いない。
欧米諸国は、自分たちが起こした戦闘で、逃げてきた人々を排除しているに過ぎない。
空爆をやめればイスラム過激派に応募するものも減少するから、難民も減少するのだ。
欧米各国が「先進国」と自負するのなら、いい加減で「武力異存」から脱却すべきなのだ。
>>2
続き
ヨーロッパ諸国の為政者、いや支配層と言った方がいい、は資本の利益率が上昇するわけですから、笑いが止まらないのではないでしょうか。そしてイスラエルも得します。周辺のアラブ人がヨーロッパに去ってナイル川からチグリスユーフラテスまでの広大な大地を大イスラエルとして建設する夢実現には好環境が提供されるわけのです。
今、動きのあるヨーロッパ諸国のナショナリズムがどこまで進むか分かりませんが、問題はNATOの存在だと思います。ナショナリストがそれに気づきNATOの解体に手を付けるかどうかだと私は思うのです。
或る学者に言わせると、NATOは日本の帝国陸軍の分隊である関東軍を真似て作ったらしいのですが、関東軍が崩壊して中国は平和になった訳です。ヨーロッパはこの故事に学ぶべきです。ヨーロッパがヨーロッパらしさを取り戻し、平穏になるにはNATOを潰しイスラエルを大人しくさせる以外に考えられないのですから。