・９日、韓国で朴大統領弾劾が可決された。
・大統領弾劾決議成立には議会総員３００中、三分の二を要する。野党三党合計
と無所属計１７２．与党セヌリ党１２８人中半数近い６２人が賛成に回った計
算になる。
・憲法裁判所が弾劾の是非を１８０日内に決定する。裁判官９名中６名以上の賛
成で成立する。その場合６０日以内で大統領選挙となる。
・韓国の世論調査機関「リアルメーター」は５日、次期大統領選に向けた支持率
調査の結果を発表
①トップは最大野党「共に民主党」の文在寅元代表で２０．８％。文氏は弁護士出身で、革新系の盧武鉉大統領時代には秘書室長など政権中枢を担った。前回の大統領選では、朴氏との激戦の末に敗れたが、今も野党系の有力候補だ。
②今月末で任期を終え、来年１月中旬に帰国すると伝えられる潘事務総長は、１８．９％で２位。与党系唯一の有力候補と目される。かつて韓国外相を務め、２
コメント
コメントを書く今回の断崖までの道筋は民主主義のお手本を見せてくれたという意味で実に劇的で、私は感動しました。日本より韓国の民主主義が遥かに高度だと私は実感しました。その根拠は
１．無産者たちが大挙して立ち上がった。その動力として米国との自由貿易協定（TPPの先駆け）の徹底で、国内産業が疲弊、格差拡大はひどくなり、失業者増大がすすんだことが上げられます。
２．官憲のデモ弾圧が無かった。韓国のメデイアもデモを正しく報道した。昨年の日本の国会包囲デモに比べると、日本の前近代的反動の官憲のあり方とそれに服従するメデイアの後進性が浮き彫りになってしまいます。
次の大統領には文在寅氏になってもらいたい。金大中、廬武鉉に続く北との共存共栄を図れる唯一の人物だと私は評価しています。安倍政権や米国の戦争好きには嫌な人物でしょうが、東アジア人の生活と平和にはこの男しかいないと私は考えています。
野党候補２０．８％、与党候補１８．９％、明らかに韓国の国民世論が二分化されている。
二分化されたといっても、政治的なスタンスは、米国から極端に中国、ロシアに傾斜することはないでしょう。問題は、経済問題であり、中国との交易の増大抜きに経済の拡大を図るためには、ウォンが円より米ドルに対して安い方向に向かわなければ、米国輸出が伸びていかない。日本が円安方向に極端に振れているが、トランプ氏の経済政策が発表されるまで、ウォンと円の関係ははっきりしない。日本が苦しくなるか、韓国が苦しくなるか、米国頼みの両国は、競争関係から抜けられない。日本も韓国も、米国依存から脱皮し、中国との関係をどちらが強化するかにかかっているのではないか。