A事実関係
1毎日新聞WEB版
「国有地貸し付け 「昭恵氏に適時報告」 民進聞き取り、籠池氏「国前向きに」
毎日新聞2017年4月28日 大阪夕刊
森友学園への国有地売却問題で、民進党は28日、籠池泰典前理事長への聞き取り調査をした。学園は当初、小学校開校に向け、大阪府豊中市の国有地の定期借地を希望していたが、籠池氏は「(国有財産を管理する)財務省に、(安倍晋三首相の妻)昭恵氏に報告していると伝えたら前向きになった」と説明。「昭恵氏に名誉校長になってもらい、土地問題がスピーディーに動いた」と述べた。 (毎日新聞)
2:東京新聞: 学校法人「森友学園」の国有地払い下げ問題で、籠池泰典前理事長は28日、学園側と財務省とのやりとりについて「安倍昭恵夫人には適時、交渉内容について電話で報告していた。昭恵夫人が名誉校長就任後は、業務の一環として報告を続けた」と明らかにした。
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京都のホテルのロビーで無料配布されていた京都新聞の27日のコラムに永続敗戦論を著した白井聰氏が籠池事件で寄稿していた。その結論は「籠池家と安倍家のバトルに関しては、気の毒だけど籠池家には勝ち目は無い。何故なら、国として安倍家を潰すわけにはいかないからだ。高貴な家はいくら不法行為をしようが不道徳を演じようがお咎めなしというのはこの世の常。安倍家は既に高貴の家と成っている」というものです。私も同感です。安倍体制がここまで成熟しますと、法は公平であるべきだとか法は一つであるべきだなんていうものが意味をなさないのです。誰も規正しないし、出来ないし、抑制なんてとんでもないことになってしまうのです。米国の横暴を見ていればそのことが良く分かります。イラクやリビヤで、アフガンやパキスタンで人殺ししても誰も手錠をかけられない。安倍晋三氏と安倍家は今後益々怖い物知らずということになりますよ。ではどうすればいいか。実に難解。
孫崎さん自身が
>>何故この問題が深刻か、
>>森友学園問題では、約10億円の国有財産実質がゼロ円で売却された
とお書きになっているように、この点(約10億円の国有財産実質がゼロ円で売却された)の認識が昭恵さんにあったかどうかがキモでしょうね。
それがなければ、官僚を処分すべき話です。
またそれ以前の問題として、真に実質「約10億円の国有財産」であったかどうかの検証もまだ不十分だとおもうのですが。
この問題をきちんと解明する必要があるという点には異存はありません。
なお、野党政治家もいろんな圧力かけてますよ。生活保護とか入管業務とか。
>>8
安倍体制がその全体主義をここまで徹底させるのに成功すれば、安倍政権のミクロの問題を突いてみてもその屋台骨はびくともしない。インフレが深刻化するとか、デフレが進み失業率が極端に上がる等して国民の生活が苦しくならない限り政権は安泰だという不条理に対する慨嘆です。だからと言って、私は事件の解明を行うこと自体を否定しているわけではないのです。
>>9
現在の体制が政治学用語としての全体主義だとはおもわないのですが、それは別論として、高級官僚に対するグリップが安倍政権ではそれ以前に比べれば強くなっていることは、たぶん広く認められている現象だとおもいます。
その原因を「内閣人事局」の制度に求めることも、たぶん広く認められていることでしょう。
これによって高級官僚は実質的に政治任用になり、官僚でも政権党ですらもなく、官邸の意向が官僚の行動にダイレクトに反映することになります。これは、官僚に政策実現を阻まれがちだった民主党の夢の、ある意味実現でもあり、効用も副作用もあることなのでしょう。
この新しい現実に対して、官邸や高級官僚がどういう新しい規範に従うべきなのか。この問題を籠池問題が提出しているのだとおもいます。
内閣人事局、新しい現実、従って新しい規範の必要性があるとあなたは説くが、新しい規範とは何なんでしょう?私が思うに籠池問題が示唆していることは公務員に課せられた既存の規律、規範の随所で担当公務員が違反をしていることです。従って、これら違反を摘発すべきなのに検察庁、会計検査院は実に怠慢なことです。過去のトラックレコードから判断するに米国のエスタブリッシュメントと和合している日本の権力に対して検察庁は甘く、それと一線を画す日本の政治に対してはしつこく嫌がらせを行うのが習い。籠池問題はその傾向を実証した典型的な事例です。
続く
>>11
この国には法の支配は無い。この国の最高位のVALUEは対米従属なんです。鳩山、小沢の失脚に加えて今回新たに籠池が加わった。私はそういう風に認識しています。これが現実です。従って、政治任用に伴う官僚の振る舞いに関する新しい規範があり得るとは到底考えられません。こういう現実を徹底させたのが安倍政権です。対米従属を徹底させた安倍政権を私は全体主義と私は呼びたい。この全体主義は日米艦隊が日本海の北朝鮮沖で北朝鮮を睨んで臨戦態勢に突入しているのを既にコミットしている。明らかに憲法違反なのに平気なのだ。全体主義がなせる業だとあなたは思いませんか。あなたのいうところの政治任用と新たな規範なんて言っていて済む事態ではありません。
政治任用は法の趣旨にもかない、有権者の多数の意思を政策に反映しやすくするという意味で
民主的でもあります。あなたの好きな?小沢一郎が言っていた「政治主導」も同じ流れです。
その一方で、高級官僚が有力政治家の意思を過剰に忖度し枉法にいたるという弊害がもしもあるなら、
そういうことがおこりにくくするように制度の一部を手直ししていけば良いと思います。
それによって実現される規範を「あたらしい規範」と呼びました。「小沢政権」下で
「政治主導」が実現していたら、同様な問題に直面したとおもいます。
籠池問題は米国の陰謀などとは初耳です。せめてなにか証拠的なものを出していただけないでしょうか。
>>13
籠池問題は安倍氏にとって致命的な汚点です。一方、安倍氏は米国の政治の主流にとって久々のヒットです。両者天秤にかけてある種の忖度が働き、その結果、起こったのが米国の主流にとって大事な存在の安倍氏を揺るがす籠池問題は安倍氏を揺るがさない方向で処理するという検察庁のスタンスだと言っているわけで、私は米国の陰謀があるとは言ってませんが。それと、小沢の政治主導は安倍の政治主導とは根本的に違うと思いますよ。小沢は官僚は政治的な発言をするなと言ったのです。田母神が制服着ている時に防衛論を展開したことに触れて、小沢は「黙れ」と叱責した。「言いたいなら、政治家になれ」と。実に明解じゃないですか。安倍の場合は教育勅語を素読させる幼稚園に感動して官僚にそれとなく便宜を図らせた。それがあなたのいうところの政治任用の正体じゃないでしょうか。実に卑しいことではないでしょうか。
>>籠池問題は安倍氏を揺るがさない方向で処理するという検察庁のスタンスだと言っているわけで、私は米国の陰謀があるとは言ってませんが
「そういう検察庁のスタンスが米国の主流の影響下にある」という認識なんですよね。
「そういう検察庁のスタンス」と「米国の主流の影響下」の二点について、証拠的なものを
出してください。あたなにはそう見えるというのはわかりました。
>>小沢の政治主導は安倍の政治主導とは根本的に違う
小沢氏がどういう主観をもっていたかではなく、たとえ「小沢政権」のもとであっても、
政治任用が一般化していれば、今回と同様な問題がおきたであろう、といっているのです。
>>安倍の場合は教育勅語を素読させる幼稚園に感動して官僚にそれとなく便宜を図らせた
一般的にいうと政治家は陳情をうけつけ、官僚につなげる機能を果たしています。これは
与野党関係ありません。国民の側から言うと、政治家に陳情するのは、請願権として憲法上の権利です。安倍首相と昭恵夫人の場合もこの一般論のなかでは、別に問題ありません。
そして、孫崎さんも1番目に書いているように、この問題では「約10億円の国有財産実質がゼロ円で売却された」のがキモです(ほんとうに10億円の価値があったのかどうかの検証もいまだ不備だとはおもいますが)。したがってその認識が安倍首相あるいは昭恵さんになければ、安倍首相と昭恵さん側には問題ないことになります。
ただ、政治任用が制度化し今後成熟させていきたいなら、権力の中枢にある政治家と官僚との関係を規律する新しい規範が必要になってくるとおもいます。これが私が前から言っていることです。
>>15
ミクロに話しを持ち込むのが実に見事ですね。私はマクロの傾向を懸念して本ブログに投稿しているわけです。「証拠を出せ」と言われる実に困る。4,5年前に「南京大虐殺は無かった」と主張する若者がいた。それに抗議すると「証拠を出せ」と言った。それと同質のものをあなたのコメントに感じますね。もうやめましょう。