A-1:事実関係1
米フロリダ州パームビーチでトランプ米大統領と会談し、6月初旬までに予定される米朝首脳会談でトランプ氏が日本人拉致問題を取り上げることを約束した(読売)。
A-2:事実関係2
米朝ハイレベルで直接対話開始 首脳会談の候補地5カ所(共同)
トランプ米大統領は17日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談実現に向け、米国と北朝鮮が既に「非常に高いレベルで直接対話を始めた」と明らかにした。米朝当局が首脳会談のため複数回接触していることは明らかになっているが、高官レベルの協議が判明したのは初めて。
南部フロリダ州パームビーチで行われた日米首脳会談で記者団を前に語った。
トランプ氏は米朝首脳会談の開催場所として5カ所が候補地として検討されていると説明。順調なら6月上旬までに開催されるとの見通しを示したが、会談が「開かれない可能性もある」と語っ
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日本のマスコミは、「拉致問題」を取り上げることで合意したと盛んに報道している。アホ丸出しである。
米北の首脳会談の前提は、「体制の維持」と「核開発」の折り合いをどのようにつけるかであり、折り合いがつかなければ、米国と北朝鮮の首脳会談が開かれないことは自明のことでしょう。たとえ「拉致問題」で北朝鮮がから前向きな話があっても、「体制の維持」と「核開発」に関する一定の合意がなければ、進む話ではない。
「体制の維持」に対する北朝鮮の譲歩が米国が認められるものであれば、「核開発」の段階的阻止の可能性があるが、「体制の維持」が絶対条件であれば、「核開発」をやめることなど考えられない。北朝鮮がやめるといってもまやかしに過ぎない。
北朝鮮と中国が接近し、経済的支援を要望しているようであるが、米国抜きに中国は進められない。北朝鮮の思惑と国際社会特に米国の理解が一致するかどうか。韓国はともかくとして日本の防衛上の立場も無視できないのではないか。
北朝鮮にとって「完全不可逆的な核開発停止、、、」と等価交換可能なものは米韓軍事同盟完全廃棄だ。こんなことは米国の戦争屋は受け入れない。変人トランプでも、米国戦争屋に降参したばかりでもあり、このデイールを成立させることは出来ない。
この局面で鍵を握るのは韓国政府と韓国人民の決意だ。拉致を解決したいなら、トランプに物乞いするのでなく韓国政府と韓国人民の決意を促すべきだ。
米朝首脳会談は、言われているように5月か6月に開かれる可能性は極めて低いだろう。
「北の核放棄」を前提とする米国に対し、不可侵条約を締結しない限り、核の保有を続けると言明している北朝鮮が、譲歩するとは思えないためだ。
この程度の情勢分析もできない安倍首相がこのタイミングで訪米し、関税撤廃や拉致問題の解決を求めたことは、「阿呆ぶり」を再認識させただけだろう。
前回、大醜態を見せたゴルフは、さすがに断念したようだが。
この日米会談は何だ。無意味千万なのは もはや帰納的な事実だ。「2人きりで相当深い話をした」と言うが、売国話に決まっている。
この期に及んでそう書く大手メディアがゼロという情けなさ。昨夜の鳩山氏との対談で今の日本に三権分立は微塵も無いとご意見一致されていたが、何もアベが全権掌握しているわけではあるまい。本質はプーチン曰くの「主権を行使できない国」にとことん成り下がっているということだ。それを張りぼてのアベを使って執拗にバレバレのカモフラージュを続けている。件の福田「恥晒し」次官をクビにしないのも、国民に無力感を植え付ける一環とするら思えてくる。そうして日本はハンドラー一味に毟り取られ、まだまだ疲弊していく。「勇気」がタブーの国ならではだ。
核兵器所持については多少でも北朝鮮にも言い分がある一方、日本人拉致については、100%北朝鮮が悪であり、いまだに被害者を解放していないのは悪に悪を重ねているのであって、北朝鮮になんら言い分はない。しかも核兵器廃棄に比べれば、被害者解放ははるかに容易だ。
だから、拉致被害者を返すことすらできないのなら、核兵器廃棄など実際上ありえない。北朝鮮は核兵器を廃棄するというのなら、その決意をまず拉致被害者解放で証明するべきではないか。
というようなことを安倍首相はトランプに助言しているであろう。どこの国の人かわからないようなヒトビトからの雑音にめげず、安倍首相にはこの正念場をがんばってほしい。ただ、拉致被害者が何人か返されるなら、日米FTA交渉をはじめざるをえなくなるだろう。
CIAが金正恩と直接交渉していたことが話題になっている。もう10日くらいも前に、青山繁晴が「トランプは国務省を北との交渉から完全にはずし、いまはCIAが北と交渉している」と解説していたので、CIAが交渉していること自体に驚きはなかったが、ポンペイオ自身が金正恩と交渉しているのには少し驚いた。しかし考えてみれば、複数の理由で期限のある交渉であり、しかもトランプはこの交渉を成功させることにかなりの情熱を感じている。そこで最初からトップ交渉をしているのだろう。一方金正恩は習近平とも会う予定なのであり、いまさら金正恩が会談を米朝会談をドタキャンはできない立場になっているとおもわれる。
ただ、北朝鮮は、困ると妥協するかに見せて必ずウソをつく。これは西岡力の言っていた経験則だ。今度も北はほんとうに核廃棄はなかなかしようとしないだろう。これにトランプがどう応じるかは未知数だ。
福田次官の件は、当初事実関係に争いはないと思っていたので、わたしも当然彼はやめるべきとおもっていたが、その後福田本人が事実関係については争うと言っている以上、あまりに一方的な批判をするのは、どうかとおもっている。辞職自体は彼の決断であり、どうこうはおもわないが。
一方的な批判は、それ自体が一種のハラスメントのニオイがぷんぷんしており、気持ち悪い。根っこはセクハラと同じかもしれない。
わたしがネットを見た限りでは、そういう一方的な批判をしているのは、孫崎さんを含め(孫崎さんのツイッターは、わたしからみるとそうとうひどいと思う)、男に多かった印象がある。これら男が、今までの人生で、隣に女がすわるような店での行状を含めて「セクシャルハラスメント」的なことばを一度もはっしなかったとでもいうのだろうか。そういうふうに考え始めると、安倍おろしの一環だとわかっていても、気持ち悪い。
この手の問題の処理のしかた自体がまた発展途上なのだろう。財務省の調査体制が批判を浴びたが、ではどうするかという問題も残っている。また、こういう形で問題にした以上、取材側(テレ朝といわれているらしい)は、当分水面下での取材はできないだろう。それを良いの悪いのといってもしょうがない。
シリアについては、こちらで取り上げないが、鳩山氏との対談でとりあげているのを見た。孫崎さんは、「アサドが化学兵器をつかう理由がない」ことをあげて、アサドが使っているのではない(化学兵器が使われたということ自体は肯定)と言っておられたとおもうが、それはすでに何度も反証されている。
孫崎さんにもよく見られるが、なにか原理的なことを根底において、そこから演繹すると世界はこうなっているはずだと考える考え方をするヒトビトに、「アサドは化学兵器を使っていない」とする傾向が強い。