(
1回 NHKを辞めたスクープ記者が新大統領の就任する国に乗り込んだ理由|立岩陽一郎「トランプ王国」の研究(クーリエ・ジャポン引用)

立岩陽一郎(たていわ・よういちろう、ジャーナリスト)

1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て201612月に退職し、17年よりフリーランスとして独立。06年、調査報道で中央官庁の随意契約の実態を公表し、随意契約禁止のきっかけを作る。NHKで最後に手がけた番組は「NHKスペシャル 追跡パナマ文書」。現在、ワシントンDCのアメリカン大学で客員研究員。

 2017年元旦、無職となり、米国へ

私、立岩陽一郎は20161231日、25年間勤めたNHKを辞めた。つまり、職を失ったわけだ。

そして翌日、つまり年が変わったばかりの2017年元旦、私は成田空港のカフェでパソコ