6日アベマTV「みのもんたのよるバズ!」【安倍外交正念場!プーチン大統領の「卓袱台返し」】の番組に参加。ここでの議論を通じ、思ったのは、日本国民はあまりに戦後の事実関係を知らず、北方領土を日本固有の領土として主張することが正しいと思っている事。しかし日本はサンフランシスコ講和条約で千島を放棄した、そして全権代表である吉田首相は国後択捉は南千島と説明している、ここから日本が国後・択捉を日本領と主張する国際法上の根拠はないことを知るべきです。
下記は私の『日本の国境問題』からの引用。
サンフランシスコ講和条約での扱い
―吉田首相、千島放棄に合意。千島に択捉、国後が入っていることを明言―
サンフランシスコ講和条約(一九五一年九月八日署名)において、第二章(c)は「日本国は千島列島に対するすべての権利、請求権を放棄する」とした。
その直前九月七日吉田首相は「千島南部
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①英国大使館発の「放棄させる千島列島の範囲を曖昧にしておけば、日本とソ連は永遠に争う。
②米国のケナンたちは、条約締結前の1947年に領土問題を呼び起こす北方領土の対立を考えていた。
案の定、日本政府は、55,56年から大きく混乱し始めた。
孫崎さんの「日本の国境問題」の通りでしょう。日本のかかわり方に多少の差異があっても、竹島もしかり、尖閣諸島も同じである。
憲法もそうであるが、領土問題も、米国による自縄自縛の罠から脱出すべきなのでしょう。
日本は千島を放棄する。→ 真(サンフランシスコ講和条約)
国後、択捉は千島に含まれる。→ 真(全権代表・吉田首相の言質)
よって、日本は国後、択捉を放棄する。(国際的通念)
中学生でも分かるカンタンな三段論法でないか。それをギャーギャー孫崎さんに難癖つけるウザ之助、ウザ太郎には つける薬なし。文句があるなら外務省に言え━そんんなカンタンなことも分からないのがウザ吉、ウザ兵衛たる所以ではある。
孫崎先生のご慨嘆、よおく分かります。
日本国民は戦後の事実関係にも無知です。国民レベルだけの問題では無く、代議士諸君も、右左関係なく無知蒙昧ですね。そういう風に日本国民がアホであることは日本を全部手駒にしてユーラシア大陸を侵略したい(ウオルフォウイッツドクトリンに明記されているピサロ的強欲をご参照)米国支配層にとって実に都合の良い話で安倍氏なんか彼らにとて最もおいしい存在でしょうね。
いずれにせよ、この無知蒙昧の上に立つ安倍的状況をこのまま放置するとオリンピクは間違いなくおじゃんになり、それだけで済めばいいけど、日本全体が大やけどします。
そうならないためにも、辺野古、憲法変更阻止をしっかりやり遂げるしかありませんね。幸い、自民党の陰謀を陰で支えてきた創価学会の諸君が自分らの間違いに気付いて来ているみたいで、もう一汗かけば、安倍的状況は内部崩壊に達するのではないでしょうか。
「択捉と国後が日本領で会ったことは帝政ロシアも認めていた」のは事実だ。
それをソ連領に変更したのがヤルタ会談であり、ソ連が対日戦争に参加した理由だ。
吉田首相にしても、択捉・国後を「千島列島には含まれない」とは言っていないはずだ。
仮に、強引に千島列島を南北に分けるとしても、千島の地図を見れば、択捉島とウルップ島の間で分割するのは疑問を感じる。ウルップ島までを「南」に含めた方が合理的だ。
以前、日本人が住んでいたか否かで、南北に分けようとする日本政府の言い分は、どこの国をも説得できないだろう。
日本政府の言い分は、ソ連(ロシア)と仲良くさせないためのアメリカの戦術に騙されているだけだ。
いまあまりコメントできない環境なのですが、前からたくさん書いていた話題なので、触れておきます。
>>1
>>憲法もそうであるが、領土問題も、米国による自縄自縛の罠から脱出すべきなのでしょう。
「米国による自縄自縛の罠」というのがよくわかりませんが(日本の自縄自縛ではなく、単純に米国のせいだと思います)、方向性としてはそのとおりだとおもいます。
孫崎さんも、その意見で了としている人たちも、「反米」が足りないのです。「反米」がね。
しかし、自分たちこそは「反米」だとおもっているのでしょう。染みついた思考の癖はなかなか変えられませんが、事実を前に謙虚に考えればわかることです。ある人が「反米」ならその人は北方領土を返せというべきなのです。
ヤルタ協定は米英ソで決めたことですから、「米国」ももちろんソ連の条約無視の参戦と北方領土不法占拠については共同正犯だからです。なぜ孫崎さんは「米国」に北方領土を返せ(返すように動け)ともっと責めないのでしょう。「反米」が足りないのではないでしょうか。
付記しますが、ヤルタでソ連参戦を決めたのも、北方領土について決めたのも、米英ソの「密約」です。ですからポツダム宣言に出てきませんし、少なくとも公式には、ポツダム宣言受け入れ時の日本のあずかり知らぬことです(*1)。
もっとも、この秘密協定部分については、米上院は昭和26年、サンフランシスコ講和条約を批准承認する際、ヤルタ密約の項目を「含めない」との決議をしているし、その後もアイゼンハワー政権が密約部分をルーズベルトの個人文書としています。英国は立場を明らかにしていませんが、チャーチル自身は密約に疑義を持っていたことが明らかになっています。これらを受けてでしょうか、日本政府はヤルタ密約について、「当時の連合国の首脳間で戦後の処理方針を述べたもので、領土問題の最終処理を決定したものではなく、当事国として参加していない日本は拘束されない」(平成18年2月8日、国会答弁)という立場です。孫崎さんがそれを知らないはずはないのに、言わないのはおかしくありませんか?いったいどこの国に遠慮しているのでしょう。
*1 戦後、日本が「当事者」として決めた沖縄での密約について、あれほど問題にするひとたちは、なぜこちらの密約については黙っているのでしょう。やはり「反米」が足りないのです。
沖縄問題についてもそうですが、今に続く戦後処理にまつわる問題については、その当初において米国がかならず関与しているのです(あたりまえでしょう)。
なのに、北方領土ではそこを無視して、問題にしない。一方、沖縄では大きく問題にする。孫崎さんは、そのバランスの悪さを一度よく考えてみればいいのにと思います。わたしはもちろん、どっちも問題にしています。
余談
孫崎>>これを変更するのであるから大変な無理がある。先ず国際的に通用しない。
ということを言ってる人がいるよ、と友人に言ったら、なにそれ、辺野古移転について日本政府が言ってることと同じじゃない、と返されました。
ま、めんどくさいはなしは抜きにして、単純にいうと、いくら放棄したって、それはただちにソ連(ロシア)のものにはならないんですよ。日本は朝鮮も台湾も放棄しましたが、ソ連(ロシア)のものにはなりませんでした。中学生にもわかる簡単な理屈です。
もひとつ(これが最後)。
領土をあげないと、仲良くできない、って発想がもしあるんだとしたら、それってどうなんですかねえ。
むかし、竹島を韓国にあげたらといった朝日新聞の人がいたそうだけど、竹島をあげても、韓国は日本となかよくなんかなりませんよ。
尖閣は台湾も中国も領有権を主張してるけど、たとえば中国にあげますといったら、それから先、中国は日本と仲良くなるんですかねえ?
争いはあるけど、大枠としては友好的だ、とか、争いはあるけど、戦争にはならない、ってのが現実的なんだとおもいますが。