映画ジョーカーを見た。高い動員数を誇っている。だが私の印象は、アメリカの病いを見た思いだ。
映画comの解説を見てみよう。
「「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞した。」
この解説を見ていただきたい。
「原作のD
コメント
コメントを書く現在の社会を鋭く抉ったストーリと捉えたい。このブログでは問うことがない「香港デモ」は長期に続いており、目が離せない。対処の仕方によっては、個人間の争いに変質していくのではないか。
資本主義社会、社会主義社会、共産主義者社会、独裁主義社会など様々な社会が乱立しているが、当然のことながら、どの主義も長所と短所が併存している。この中では、北欧が実施している社会主義社会が、長所と短所を補った社会といえるのではないか。また、日本も遺産相続税金額、医療制度、介護制度、生活保護制度など十分ではないが、社会主義制度の亜流にあり、今後の対処が非常に重要であり様々に問われている。
国民不在で、国家・大企業が利権を独占し、主義主張の長所のみを優先する米国、中国などの社会は、短所に目を向けない限り、国民の攻撃する相手が強い者すなわち国家・企業には従順であるが、敵愾心を弱い者に向けるということになるのでしょう。
日本では、学校の「イジメ」が代表的であり、最近は生徒間だけでなく、先生間の「イジメ」が横行している。この現象は学校だけに目を向けられているが、企業、官庁、家族なども同じである。強いものに敵愾心を燃やすのでなく、弱いものを「イジメ」る現象がひどくなっていくのでしょう。殺人につながっている事件が毎日起きています。
映画を観ないでとやかく言うのは憚れますが、一応、感想を言えば、米国には民族が無い。政治への怒りがあっても、白人、黒人、ラテン系の人種抗争のカテゴリーに吸い寄せられ、統合された「対暴虐のレジスタンス」にまでなかなか到達しない。私の好きな米映画監督のムーアさんが、「米国人の肌の色が茶色になるまで、民主主義は成立しない」と言ったが、私にとっては箴言です。勿論、私、ジョーカーを視ます。