安全保障政策は、「何が出来るか」だけではなくて、「その実施によって、相手国がいかなる行動を取るか」を常に考察しなければならない。 「敵基地攻撃」位。愚策、かつ危険な政策はない。

 先ず攻撃をする相手国を考えてみよう。ロシア、中国は大量の核兵器搭載ミサイルを保有し、その基地は極めて多く、この能力を削ぐための攻撃はあり得ない。

 次に北朝鮮は、日本を射程に入れるミサイルを200-3000発実戦配備できる状況にあるとされている。山岳地帯に配備されたり、移動式であったりして、その配備状況は正確には判らない。

 こうした中で、日本が攻撃をして、一体何発のミサイルを破壊できるのか。せいぜい三発か五発くらいだろう。日本が攻撃すれば北朝鮮は残存のミサイルで日本を攻撃する。こんな馬鹿な軍事作戦はない。

 米国は常に北朝鮮の部分的攻撃を考えている。そのお先棒を日本にやらせようとしている。お先棒を担いで、自分の