1:一般に新しい政権が発足する際、党役員人事、内閣閣僚人事が行われる。その時の人事の主要配慮は次の要素がある。
① 各ポストに、異質、過去の業績等から最適の人を配置する、
② 党内派閥への配慮を優先する
③ 直近の総裁選びの選挙の論功・敵対関係等を反映する
④ 今後の政権運営、とくに選挙対策上世論を意識するがある。
2:これまで報じられた主要ポストを見てみたい。
・自民党は1日午後、臨時総務会で新たな党役員人事を決定した。二階幹事長の後任には、甘利明氏(72)、総務会長には、福田達夫衆院議員(54)、政調会長に高市早苗・前総務相(60)、選挙対策委員長に遠藤利明・元五輪相(71)をそれぞれ充てた。
官房長官は松野博一、財務相に麻生派の鈴木俊一元総務会長(68)を起用する意向を固めた。旧竹下派の茂木敏充外相(65)は再任し、麻生派中堅の山際大志郎元経済産業副大臣(53)
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今回の記事中の名前のうち、何人が世襲議員なのか、わたしもだいたいはわかるが、詳しい人は教えてほしい。自民党は本当に終わっているとおもうが、「自民党は本当に終わっている」だけでは、自民党は選挙で負けない。絶好のチャンスなのだから、野党には奮起してほしい。
ただし、松野新官房長官には、現時点での知見にもとづき、河野官房長官談話の見直しをぜひとも実現してほしい。これは野党には期待できない。
竹中氏が支持する河野氏は、新自由主義であり、米国だけでなく中国にも親近性を持つ。
小泉氏と石破氏は、立憲ではないかと思えるほどリベラルな傾向が強い。
国民に人気のある3人は、本来の自民党から離れた思想信条であり、野党にとっては戦いにくい。
逆に言えば、自民党の保守本流を自認する人たちにとっては好ましい姿でないというより、自民党が瓦解する危機にあったといえる。
自民党の懐の深さであるが、安倍氏が立候補しなければ立候補するといって高市氏が名乗り出てから、今まで自民党内でも封じられ、記者クラブ会見でも除外した憲法問題、中国問題などが語られるようになり、ネットが沸騰した。高市氏の書物が総合1位になるほど売れてゆき、自民党が幅広い党であることを国民にはっきりしめしたといえる。
自民党の保守層が自民党に戻ってきたのである。菅内閣を追い込み、ほとんど成功しかけていた自民党リベラル化が、高市氏の立候補で、自民党全体のリベラル化が阻止されたのであり、最後の最後で踏みとどまった自民党の層の厚さを認識せざるをえない。
衆議院選挙、来年の参議員選挙とも野党は小異は捨てる幅の広さが求められるのでしょう。
共産党には「今尚 暴力革命を是認する政党」とのデマ攻撃も繰り返されるようだが、係るデマ攻撃を続ける勢力こそ、先制「暴力」攻撃をよしとする連中と相場が決まっている。忖度だろうが命令だろうが、元を辿ればDSだ。そうしたクズ、カスに言葉は通じない。「話せばわかる」「問答無用」ということだ。つまり、仮に「クズ、カスをピンポイントで殲滅します」「まっとうな国民の皆様/器物には指一本触れることはありません」「連中の殲滅後、武器類は全て速やかに廃棄します」━これらを厳守できるなら、暴力革命でいいのでないか。要は、ゴキブリ、ドブネズミ、クソバエの駆除と同じことだ。実際には まだその厳守はできそうもないため、実現は諦めざるを得ない。
>>2 追記
今回は、高市氏の票が岸田さんでなく、河野氏に行けば河野氏が総裁になれたのであり、
高市氏の政調会長は冷遇であり、幹事長にしなければならなかったといえる。
この点、安倍氏の意向に岸田氏が逆らったのであれば、菅さんの出方次第で、何かの拍子に岸田内閣が瓦解することも考えられる。
自民党の人事に関する孫崎先生のご解説をお読みしまして、ふっと、同じ営利団体の日本将棋連盟、日本相撲協会、株式会社歌舞伎座を並べて考えました。
将棋、相撲、歌舞伎で厳格な血筋制度を取っているのは歌舞伎ですね。競馬の血筋と似てます。
血筋と全く関係のない個々の実力だけの世界が将棋ではないでしょうか。
相撲はガチンコの白鵬が将棋協会と同様の実力ゲームにすべく頑張ったが、日本の右翼から批判されました。彼らは白鵬の激しい闘志の土俵の鬼を「美しくない」というのです。おそらく右翼は花相撲を夢に見ているのでしょう。
自民党と言う私的権力機構の主役はやはり血筋です。この機構は限りなく歌舞伎座に近接して行き、天皇家と同じく国家という枠組みを超越した存在になっていくでしょう。
これでは、科学的な政治を行うアジア諸国には受け入れられないことだけは、私、自信を持って言えます。
自民党総裁選。決戦投票で「39:8」と圧倒的多数で「河野氏支持」を表明した自民党員票(=民意)。その結果を見事覆して「岸田総裁」を実現させてしまった自民党という組織。自民党員はこの仕打ちに対して、果たして何の怒りも感じないのであろか? 次の衆院選。それでも彼らは、相変わらず自民党候補者に票を投じ続けるのであろうか? 注目して見守りたい。