随想③ 出会い
 これまでの人生の中で、「何でこの人と今会うのだ」という不思議な出会いがある。私にとって山崎洋氏との出会いがそうだった。
 私は『日米開戦のスパイ』を2017年に出した。「ゾルゲ事件」は東条英機陸相が日米開戦を行うために、開戦に反対する近衛首相を追い落とすために作られた事件というのが私の主張である。
 一般に、「日本軍はソ連に侵攻しないという情報に基づきソ連極東軍はソ連西部に回すことができ、ソ連をナチから守った」というのが定説である。
 だが丁寧に歴史的事実を見るとこれは、事実に反する。
     1941年6月ドイツ軍はソ連に侵攻し、モスクワが陥落寸前に追い込まれた、
     日本の関東軍は7月11日軍人50万人を動員する大演習を行った。日本軍が、ドイツ軍と連携しソ連領に侵攻し、挟撃体制をとする事が危惧された。
     ゾルゲなども日本軍がソ連を攻めることを親廃止、「本年十日