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この本を買うきっかけは、本のキャッチコピーである。
「黄色いアサガオだけは追いかけるな、」「“こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない”と著者自らが語る会心作」「アサガオに黄色い花はありません。しかし江戸時代には存在したのです。では何故今は存在しないのか。人工的に甦らせることは不可能なのか。そのように考えていくと、徐々にミステリの香りが立ち上ってきました」
なにやらアサガオが一つのキーになっているらしい、本の表紙もアサガオの花で一杯だ。
“アサガオを人工的に甦らせる”、何か推理小説の新しいタネを示してくれるのでないかという期待感を持たせる。
“こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない”というのだから、そんなに乱雑な作品ではないのだろうと思わせる。
推理小説は著者と読者の駆け引きである。
推理小説は読者の期待感をどこかで裏切る。しかし、その裏切りが無理なく、納得した形で出来るか
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