(発刊予定『これから世界はどうなるか: 米国衰退と日本』より)
 今米国では政治家の間でも、学者の間でも議論されているのです。  「アメリカの時代は終わるのか、終わらないのか」、これは2012年大統領選挙のテーマになりました。
きっかけは2012年のオバマ大統領の一般教書演説です。
 「米国が衰退の過程にあるとか、米国の影響力に陰りがあるという者がいたら、その人間は何を喋っているか知らない人間だ。
  それは世界の指導者達から聞こえてくるメッセージではない。各地でアメリカへの評価はいつの時代よりも高い。勿論世界は変化している。我々はずべてを支配出来ない。しかし米国は世界の中で欠くことの出来ない国である」
 オバマ大統領は「米国が衰退の過程にある」ということはないと言っているのですが、選挙の時には揚げ足とりがしばしば起こります。
 共和党の大統領候補ロムニーは攻撃します。
「我々の大統領は、アメリカは衰