多くの人は、何故こうした事件が今突然起こったか、不思議に思われるであろう。
 しかし、この人質事件は起こるべくして起こったのである。
 事件直後、犯人側は次の動きを示した。
(1)「国際テロ組織アルカイダ系イスラム武装組織の指導者モフタール・ベルモフタール司令官が20日、モーリタニアのANI通信を通じ犯行声明を出した。声明は、同司令官が率いる「イスラム聖戦士血盟団」の40人程度のメンバーが同プラントの制圧を企てたが、アルジェリア軍が反撃したため人質多数が死亡したと指摘。隣国マリの内戦に介入している諸国に対してさらなる攻撃を実行すると警告した」(1月21日ウオール・ストリート・ジャーナル)
(2) [犯行声明を出したグループは、モーリタニアの通信社「ヌアクショット通信」に新たな声明を送り、「マリ北部への攻撃をやめなければ、アルジェリアやフランスなどの国々は人質の命に対する責任を取らなければならな