米国は、自分達の影響下にある国で民意を反映し、西側から自立を唱える政権が出るとどうするか。

様々な手段でこの政権を潰す。

その一つに、クーデターを起こさせる手法がある。

今エジプトで起こっていることがまさにそれだ。

このクーデターをどのように起こすか、その典型がイランのモサデク政権を打倒した動きだ。

永く、西側勢力がモサデク政権を倒したと言われていた。(モサデクは1951年の首相就任後に石油国有化法を可決させてアングロ・イラニアン石油会社から石油利権を取り戻し石油産業を国有化する。1953年にはソ連・イラン合同委員会をつくり、ソ連と関係を深めていった。国際石油資本(メジャー)によるイラン石油の国際市場からの締め出しのためにイラン政府は財政難に瀕す。1953年にアメリカ政府、イギリス政府が画策したCIAによる皇帝派クーデターによってモサッデグなど国民戦線のメンバーは逮捕