米国は、自分達の影響下にある国で民意を反映し、西側から自立を唱える政権が出るとどうするか。
様々な手段でこの政権を潰す。
その一つに、クーデターを起こさせる手法がある。
今エジプトで起こっていることがまさにそれだ。
このクーデターをどのように起こすか、その典型がイランのモサデク政権を打倒した動きだ。
永く、西側勢力がモサデク政権を倒したと言われていた。(モサデクは1951年の首相就任後に石油国有化法を可決させてアングロ・イラニアン石油会社から石油利権を取り戻し石油産業を国有化する。1953年にはソ連・イラン合同委員会をつくり、ソ連と関係を深めていった。国際石油資本(メジャー)によるイラン石油の国際市場からの締め出しのためにイラン政府は財政難に瀕す。1953年にアメリカ政府、イギリス政府が画策したCIAによる皇帝派クーデターによってモサッデグなど国民戦線のメンバーは逮捕
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エジプトは露骨過ぎて絶句するレヴェル。こんな非道がシリアでも(トルコも?)行われているのに全く無関心な日本人。西側の情報を垂れ流しで伝える日本のメディア。政府は軍の計画的虐殺を弾劾し、民衆を支持する声明ぐらいだしてほしいものだ。やはり所詮は狗か。
日本人の外交に関するマヌケな根拠は3つ。自国は自動的に支持されるだろう、世界と自分の関心は常に一致するはず、責任を取らなければ(無知なら)結果からも逃れられるはず、の3点であるである。どうみても戦前の軍部と同じ思考。こんな自己願望と逃避だけで政治するから孤立するのだ。
そもそも自主独立を選択する以前に自国の問題解決能力がまるでないという現実。もはやこの国は眠れる獅子ではなく惰眠を貪る豚だ。致命的な問題が幾つか手遅れになっている。しかしそれでも明日が来るので諦めるわけにはいかない。