ノーベル賞は1901年から始り、物理学、化学、医学生理学、文学、平和、経済学の6分野で顕著な功績を残した人物に贈られる。

 この中で、ノーベル平和賞だけは、“顕著な功績を残した”という面では異質である。

 近年この賞は政治的意図、恣意的、プロパガンダ的様相を強めてきている。

 オバマ大統領が大統領就任直後この賞をもらった。少なくも、平和に貢献したかと言う点では疑義がある。アフガニスタン戦争では米国兵を10万人に拡大した。テロとの戦いでは無人機での殺害を大幅に拡大した。

 そして今年の平和賞は化学兵器の廃棄計画を進める化学兵器禁止機関(OPCW)が受理した。

 この機関が受理した契機はシリア問題である。

 シリア問題はどの様な経緯を持つか。

1:シリアで化学兵器が使用された。しかし、この化学兵器は誰が使用したかは特定されていない。

2:米国はこれを契機に化学兵器の排除を目指してシリアへ