A:事実関係
イラン核問題をめぐってウィーンで協議を続けてきた米英独仏中ロ6カ国とイランは14日、問題解決のための「包括的共同行動計画」で最終合意に達した。イランは今後10年以上にわたり核開発を大幅に制限し、軍事施設への査察も条件付きで受け入れる。核不拡散条約(NPT)体制のもと、外交交渉で新たな核兵器保有国ができるのを防ぐ歴史的な合意となる。
最終合意の骨子
・イランは高濃縮ウラン、兵器級プルトニウムを製造しない(15年間)
・イランは約1万2千キロある低濃縮ウランを300キロに減らす(15年間)
・IAEAはあらゆる施設に査察をする
・合意の履行が確認されれば、EUは核関連の制裁を解除、米国政府は制裁を緩和、核問題に関する国連安保理決議は解除
・合意違反があれば制裁を再び課す(15日朝日)
13年にわたって国際社会の懸案だったイランの核開発問題で、関係国が最終合意にこぎつけた。中東
コメント
コメントを書く孫崎さんのお話のように、オブラートに包みこんだ玉虫色の政治的決着、努力目標とみなすべきでしょう。どちらかといえば、イランの外交力が上回ったといえるのではないか。中近東のイスラエルは当然のことながら、サウジアラビアも納得できる内容でなく、何かのきっかけで、米国が難癖をつけて破りそうなリスクを抱え込んでいるといえます。「核保有」は強国の証であり、どの国にとっても魔力を持っており、一部保有国に特権を認める限り、核保有の魅力が消えうせることがないといえます。
イスラム教の国とアメリカとの関係は、イラク戦争が陰謀だったという話など本当なのか…と思うようなことが多いです。
ニュースを見ても細かいことがわからず難しくて悩ましいです。これからも解説よろしくお願いします。
イラクという国も、他が持っているのだから、核を持つ権利はあると思うのです。
イスラム教やってるような人は、お酒も飲まないマジメな国民で、優秀じゃないかなとも思ってます。
不思議でたまらないのですが、全体的にイスラム教の国をキリスト教系の国はバカにしているじゃないかなとか…
私にはよくわかりませんが、世界が平和であるように偉い人には頑張ってもらいたいです。
キューバとの国交回復、続いてイランとの核最終合意、オバマにとってはウクライナでのしくじりの汚名すすぎの効果狙いも否定できないでしょう。
これでイランは念願の経済制裁解除を得るわけです。でも、米国は全体としてDEMONですから、CIAが暗躍して内部からの破壊工作を促進するでしょう。イランがその工作にどう対処するか見物(ミモノ)です。イランと同様、キューバでもCIAは活発に動き生活第一の主権体制の崩壊に向けて勤しむでしょうが、ゲバラ、カストロの後継者がどう取り組むかイランと同様に見物(ミモノ)です。これらは、安倍崩壊後の日本主権回復の将来作業のための参考書となるでしょう。特に外務省の若い方々にDEMONが何たるかに注目して観察していただきたいものです。
それはそうと、イスラエルがこの核合意を妨害していた理由が今一つ理解できなかったのですが、ネタニアフの米議会での演説からひもとけば、その演説の趣旨はイスラエルとしてはイランの核保有疑惑をでっち上げイスラエル自らイランを核先制攻撃したいのだというネタニアフの心境吐露だったのだと私は今になって思うようになっています。つまり、ブッシュがやったイラク攻撃をイスラエルがイランに向けて実行する、そういった戦術が今回の米国/イランの合意で出来なくなったということだと私は思います。その意味ではこの合意はイランにとって核を保有するよも大きな安全保障ともなっているのです。
ほんとうに、ウクライナといい、イスラエルといい、恐ろしい国です。日本がそんな国にならないことを祈念するしかありません。ざっと以上のような雑念が浮かび上がりました。