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【小説】M.S.S.Planet 古に伝わりし勇者達が書籍化!10月10日に発売する事になりました!
2014-08-22 11:00どうも皆様、FB777でございます!
この度は我等MSSPがブラストちっくな感じで初書き下ろしした小説【M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~】が、なんと書籍化!10月10日に発売される事になりました!うわーお!KIKKUNへのインタビュー付きPR TIMESニュース記事http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000891.000007006.html
チャンネルにて連載中にカッコイイ挿絵を描いて下さった猫将軍さんツィッターhttps://twitter.com/nekoixa公式サイトhttp://nekoixa.com/が、今回の小説の表紙をまたまたスーパーカッコ良く書き下ろして頂きました!勿論小説内の挿絵に関しましても猫将軍さんの絵がそのまま掲載されます!M.S.S.Planet 古に伝わりし勇者達の書籍の表紙↓小説の内容に関しましても再度 -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ の電子書籍化が決定!
2014-04-22 12:00どうも皆様、FB777でございます!
この度は我等MSSPが「とりあえず書いてみるか」精神で書き始めた小説
【M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~】がとうとう全16話をもちまして完結致しました!
初めて小説を書くという事もあり、我々としても紆余曲折しながら書き起こしましたが
MSSPの楽曲でもある【M.S.S.Planet】のメッセージ性を込めた判りやすい作品にはなったかと思います!
そして執筆途中で【M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~】がなんとニコニコ連載小説にて掲載される事になり
※詳しくは→参照でお願いします!http://ch.nicovideo.jp/mssp/blomaga/ar456337
ニコニコ連載小説とは?↓
http://ch.nicovideo.jp/niconovel
その後の連動として、この度【M.S.S.Planet ~古に伝わり -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 5章 【 MSプラネット編】第4話『完』
2014-04-22 00:00四人は勢いのまま城内を飛び出し、城の周りに広がる宇宙空間に出た。
魔王の話によれば、この空間のどこかに神とやらが存在しているようだ。
しかしそれ以外の情報がない四人はひたすら走るしかなく、無限に広がる宇宙空間をさ迷っていた。
「はぁはぁ……おい、俺ら何処に向かって走ってんだ? 最強にカッコよく飛び出したけど、目的地不明でどうすればいいのかわからないぞ……」
「ぜぇぜぇ……こういう時はとりあえず走るに限るのさ……ヤバイ、ギターマジで重い……」
ナオキとケンタの間抜けな会話を聞き、ダイスケはため息をつく。
「ふぅ、とにかく一回止まってどうすればいいか話し合おうぜ」
ダイスケの言葉を聞いた三人は、「待ってました!」というような表情で足を止める。
上下に肩を動かし呼吸を整える四人。
怪我をしたナオキを考慮して全速力で走るのは避けたものの、隠れラスボスの直前ということで緊張しているのか、無意識にペ -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 5章 【 MSプラネット編】第3話
2014-04-15 00:00「フハハハッ!! どうした勇者達よ、そんな貧弱な攻撃では我の身体に傷一つ付ける事はできぬぞ!」
強力な魔法、目にも留まらぬ速さの打撃。
カイン達は渾身の攻撃を繰り出すが、それでも平然としている魔王に、少しづつ疲労とあせりの色を見せ始めていた。
「ぐぬぬ、魔王め……。魔法がここまで効かぬとは……。やはり、以前ワシが戦った時よりも数段パワーアップしているようじゃ。……っ、これは厄介じゃのう」
最後の方は自分に言い聞かせたのか、伝説の魔法使いが小さな声で呟いた。
魔法攻撃はもちろん、打撃も効果がないと悟った相棒チームもとい真の勇者チームは、それでも打開策を見つけようと攻撃の手を止めなかった。
一方、マコト達四人は勇者達が追い詰められている状況の中で、自分達が単なるモブだという事を自覚し、すっかりやる気を無くしていた。
ドアの向こうに広がる光景を眺めつつ、マコト達は円陣になりあぐら -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 5章 【 MSプラネット編】第2話
2014-04-08 00:00
「いたたた……派手に突っ込んだのはいいけど、みんな無事か?」
ダイスケがそう言って身体を起こす。
思い思いに立ち上がった彼らの目に、とんでもない風景が飛び込んできた。
見渡すかぎりの闇の中に、所々で光り輝く星々。
先程まで嫌でも耳に流れ込んできた戦いの喧騒も聞こえてこない。
たとえるならばプラネタリウムのように、静寂な世界が広がっていた。
「ここが魔王城……というより、宇宙……ですか?」
カインが戦々恐々とした面持ちで、誰ともなく問いかけた。
その言葉を聞いたマコトは瞳を輝かせて叫ぶ。
「すげー! ケンタ、俺達宇宙空間にいるぞ! 宇宙ヤバイ! ひゃっほー!」
「この俺がとうとう宇宙に降臨するなんてな! 夢のようだぜ! うおおおお! 銀河のパワーが俺に宿る! 銀河メン!」
宇宙好きなマコトとケンタは興奮している様子だ。
ナオキといえばこの超展開についていけないのか、はたまた流れに身を任 -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 5章 【 MSプラネット編】第1話
2014-04-01 00:00
「ここはどこだ……?」
マコトは通ったばかりのポータルから一歩足を踏み入れた状態でそう言った。
目の前に広がる景色は地獄のようで、赤い空に切り立った山々がそびえている。
今にも魔物が出てきそうな雰囲気に少し身震いした。
続いて出てきたカインが「あちゃー!」という顔をしたのをマコトは見逃さなかった。
「……おいカイン、まさかここが魔王が居るって噂の『MSプラネット』じゃないだろうな?」
「い、いえ……僕もMSプラネットに来た事はないので分かりませんが……。渡航者から聞いた他のプラネットの特徴に、ここは当てはまらないなと思ったんです」
「じゃあやっぱり、ここが敵の本拠地のMSプラネットって事じゃないか! 明らかに魔王が居ますよって感じのフィールドだぞ!」
「まぁ、おそらくここがMSプラネットでしょうね……まさか四分の一の確率を引いてしまうとは……まいりましたね!」
「まいりましたね、じゃな -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 4章 【終焉プラネット編】第3話
2014-03-25 00:00楽器屋「ロックまみれ 本店」のショーウィンドウに飾られていた宇宙的ギターを田中店長から受け取った俺は、胸の奥でビッグバンを感じながら大広場へ向かって行く。
タイムリミットは後四時間。時間は無い。
だが今の俺は最強だ! 必ずこの試練を乗り越えてみせる。
あの村人たちを笑わせるために何の曲を演奏しようか……できれば紅白歌合戦のラスボス並みにスポットライトがほしいなあ。あと、サングラスをかけた司会者も。
そんなことを考えていた俺の脳裏に、なぜか幼少期から思い描いている夢のビジョンが浮かんできた。
七色に光るスポットライトがステージを煌びやかに照らす。
大波のように絶え間なく押しよせてくる観客たち。
湧き上がる歓声が会場全体を包み込み俺のハートはさらに熱くなっていく。
これから始まるライブは「伝説」になると誰もが確信していた。
バンドが最初の一音を鳴らした瞬間……感じるのは宇宙のように果てしなく広 -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 4章 【終焉プラネット編】第2話
2014-03-18 00:00「魔法ブラスト in YOKOHAMA! ファッファッファッ! この超広範囲魔法で小賢しい魔物共を一掃じゃわい! ノスタルジックエコロジー! ホレッ! どんな巨大な魔物も一撃粉砕なのじゃー! この魔法はどうじゃ? ん? 今のはメライガではない……ケアイミじゃ……ッッッ!」
古に伝わりし伝説の魔法使いといえば、このように活躍する姿を思い浮かべるであろう。
俺も中学二年生の頃は、自分が大魔法使いになる想像をよくしていた。
いや想像じゃなくて大魔法使いになる一歩手前だったんだけど。
あーあ、中学二年生があと三カ月長かったら『ダークエターナルマウンテンブラスト』くらいは使えるようになっていたはずなのになー。あー本当に惜しかったわー。才能はあったんだよなー。もったいないわー。三時間しか寝てないわー……。
「何度でも言ってやるわい! 肩たたき券70枚程度がオマケで付属してこようが誰がついていくか、 -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 4章 【終焉プラネット編】第1話
2014-03-11 00:00「全てを終わらせる終焉の秘術、マダガスカル・アテンションプリーズ・バスターZ!」
俺は両腕を天高く掲げる。
すると、目の前にいた短髪の友人がめんどくさそうに体を傾けながら、実にやる気のない声をあげた。
「ウワーヤラレタワー」
……まあいい。
その勢いのまま、後ろに立っていた残りの二人を煽るように説明じみた台詞を放つ。
「秘術を発動させてもらったぞ! 人類は滅亡する!」
「ナンダッテー」
……全然驚いてない。
背の高い友人の間の抜けた反応に負けじと、再びキメ台詞を叫ぶ。
「貴様ら人類に悪の心がある限り、私は何度でも蘇るのだ!」
「ホントウカーケンター」
……締まらない。
制服を着崩した友人が放った台詞だと、ラスボスが俺そのものになっちゃってるじゃないか。
「おい……なんだよそのノリの悪さはよ。そこはケンタじゃなくて魔王だろ。しかもみんな棒読みじゃん」
「いや、だってさ……。な -
M.S.S.Planet ~古に伝わりし勇者たち~ 3章【極限プラネット編】第3話
2014-03-04 00:00スフィンクスが言った通り、あのあとも数々の試練があった。
全員が同じタイミングで攻撃しなければ倒せないヒエラコスフィンクス、寿司を作ってこいと言うクリオスフィンクス、そして試練とは全く関係のない場所でトラップに引っかかり続ける村長……それら全てに立ち向かい、俺たちはようやく遺跡の最深部に到着した。
最深部はこれまで通ってきた部屋とは雰囲気が明らかに違っていた。
広々とした地形は半ドーム状になっており、見上げると綺麗な青空が見える。目を奪われるその美しい光景は、これまでの疲労を忘れるほどだった。
しかし、俺たちは独特の様式美だけに目を奪われていたわけではない。
俺たちの目線の先には宝の山……そして、その上にはドラゴンがいた。
まるで宝を守るかのように居座り、グルルルと寝息を立てている。硬そうな鱗に覆われたその大きな体は、ざっと見た感じ10メートルくらいはありそうだ。
村長からドラゴン
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