改めてじっくり商品を見てみると、こんなにたくさんの種類の粉物があるので驚きました。このところタイガーナッツのオイルやミルクをよく見かけるのですが、この間、初めて粉になったものも発見しました。その他にも、チアシードやアマランサスなど、栄養価が高いと言われるスーパーフードがずらりと陳列されています。
私はチアシードを一晩水に浸してタピオカのようになったものを朝食のヨーグルトに入れたり、アマランサスやまとめて茹でて水にさらしたキヌアを、お米と一緒に炊いたりサラダに入れたりしていますが、これまで粉物はそば粉や米粉、アーモンドパウダーを使ってクレープやケーキを焼く時以外、あまり使ったことがありませんでした。
もう一つ、粉物の他に最近増えたように思うのが豆類や穀物を発芽させた商品(スプラウテッド)です。アメリカではこのところ、大豆や玄米を始めとする豆類や穀物類に多く含まれている、アブシジン酸やフィチン酸が体に良くないと言われています。
前は牛乳よりもヘルシーだと人気のあった豆乳は最近売り上げが落ちて、その代わりにアーモンドやカシューナッツ、ヘンプ、米から出来たミルクが人気になっています。今年に入ってからは、カシューナッツやアーモンドを低速低温圧搾法で作った、コールドプレスミルクの新製品を冷蔵棚に多く見かけるようになりました。
昔から大豆製品を食べている日本人からすると、そんなに良くないのかしら? と思いますが、アメリカでは発酵や発芽していない大豆はとても体に悪いと言われているのです。そこで発芽させた大豆で作った豆腐が出て来たり、先ほどお話しした豆類や穀物なども、最近ホールフーズマーケットなどの自然食品店などに行くと、あらかじめ発芽させてから乾燥させたりローストしたものを多く見かけるようになりました。パンなども、グルテンフリー&発芽させた穀物で作られたものが多くなっています。
NYのヘルシーフード事情はどんどん進化していて、時々ファッション雑誌をめくっているような感じでただの流行なのでは? と疑問に思うこともありますが、とても興味深く面白いなぁと思います。先日、本屋に行ったらヘルシー系の料理本で良さそうなものが増えていて、デザインもまた面白いものが多く気になりました。
最近そんな風にしてNYの食品棚をジックリと見ていたら、久しぶりに食に対する興味が湧いて来たので、近々新しい料理にチャレンジしてみたいと思っています。美味しくて身体にも優しいレシピを発見したら、こちらでまとめて紹介しますね!
>>「カヒミ カリィの Wherever I go」をもっと読みたい
・ジル・ローラン監督の渾身の遺作ドキュメンタリー。彼が伝えたかったこととは?