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古い銀歯に含まれている水銀-それって危険なの?
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古い銀歯に含まれている水銀-それって危険なの?

2018-05-02 20:30
  • 17
1980年代頃から銀歯の詰め物に金属の「アマルガム」がよく使われていました。実はこのなかには銀、銅、ニッケルに加えて、ちょっと驚く人がいるかもしれませんが、水銀が含まれており、その安全性が専門家の間で注目されています。

米国歯科医師会(ADA)は、アマルガムの詰め物のなかの水銀は安全との立場を取ってきました。その学術評議会では「アマルガムは歯科の患者には、欠かせないもので実用的、安全なもの」という報告してます。

アメリカ食品医薬品局(FDA)を含めて、各国の厚生省も同じ立場を取っています。

FDAによると、アマルガムを含む詰め物の水銀から「水銀蒸気」と呼ばれる気化した成分が漏れて、身体の水銀量を高めているのですが、健康への悪影響は証拠がないという見解です。

赤ちゃんに母乳をあげている母親についても、「歯科用アマルガムからの水銀蒸気があっても、母乳に含まれる水銀から乳幼児は健康上の悪影響を受けない」と説明しています。

専門家の指摘

image via Shutterstock

過去の研究によれば、健康に有害な影響があるとは見られていません」とニューヨーク大学のステファニー・ラッセルさんは言います。「心配する必要はない」とも。2017年初頭にラッセルさんはジャーナル・オブ・エビデンス・ベースド・デンタル・プラクティス誌に報告を出しています。

そこで、妊娠している女性の血液中に存在する水銀について最近の研究を調べ上げています。歯の4カ所以上にアマルガムの詰め物があると、血液中の水銀濃度は上昇していたのですが、女性や子供の健康リスクについては確認できませんでした

ラッセルさんは、「非常に長い間、アマルガムの詰め物が使われているのですが(実際には150年以上)、それでも病気を引き起こすとはっきり示した証拠はありません」

ラッセルさんのほか、FDAおよびADAは、「アマルガムの詰め物が体内や血液中の水銀濃度を上げることはない」などと言っているのではありません。アマルガムの詰め物があって水銀が上昇しても、「健康にとって危険」と示した証拠がないと言っているのです。

「もちろん、水銀は病気の原因になる可能性があります」ともラッセルさんは言っています。「しかし、どのみち少量の水銀にしかされされていません」。ラッセルさんは、詰め物で大騒ぎする必要はないと考えています。

世界的にはどうなのか

image via Shutterstock

すべての国の厚生省が、アマルガムに含まれている水銀を無害と考えているわけではありません

ノルウェーでは、アマルガムの詰め物ならびにそのほか多くの水銀含有製品の使用が禁止されています。ただし、その理由は、水銀が水にとけこんだり、魚にたまったりするためで、継続的に使うことによる人への直接的な影響のためではなく、環境への配慮のためでではあります。

台湾の最近の2件の研究によると、パーキンソン病やアルツハイマー病などの脳の病気がアマルガムの詰め物と関連していたと指摘されています。アルツハイマー病の研究によると、アマルガムの詰め物のある女性は、詰め物のない女性よりもアルツハイマー病になる可能性が13%高くなるとわかりました。

歯科医がアマルガムをこばむ理由

アメリカでも歯科医の間で水銀を含有しない「コンポジットレジン」の詰め物の人気が高まっていますが、そうした詰め物を選んでいる歯科医であってもアマルガムを使わないのは健康問題のためでもありません。アマルガムの詰め物を避ける理由のほとんどは、アマルガムの詰め物が膨張したり収縮したりして歯に亀裂を生じさせるからなのです。

どうすべきなのか?

気になる研究はいくつかありますが、過去の研究をまとめた大規模な検討によると、アマルガムの詰め物によって、水銀の危険性が表に出てくると示した証拠はやはりないのです。カナダ・オタワ大学による2016年の検討によると、アマルガムを使っている人の水銀濃度は上昇するものの、「健康に有害になると示した統計学的に有意な関連はなかった」という結論でした。

とはいえ、アマルガムの詰め物の安全が保証されているわけでもなく、「アマルガムの詰め物があっても、取り除くほどではない」というのが現状です。

授乳中の母親や金属製の詰め物が口いっぱいにある高齢者であっても、詰め物が壊れていたり、詰め物が不完全だったりしなければ、取り除く必要はないことになっていま。ですが、ラッセルさんも「私ならこのような患者にはアマルガムの詰め物を取り除こうと勧めるでしょうね」と話します。

ただし、実際のところ、詰め物をするときと詰め物を除くときにはアマルガムの詰め物から水銀が漏れやすくなります。水銀が心配であるなら、取ってもらうところで水銀が漏れてくるので、詰め物を置き換えるのは良くないとも言えます。

でも、詰め物を新しくしたいとき、アマルガムの詰め物が破損しているときは、話は違います。「歯の色に着色したコンポジットレジンがかつてないほど良くなっています」とラッセルさん。「以前はアマルガムほど強くも長続きもしなかったのですが、過去10年、15年の間に大きく性能が向上しました」(ただしアマルガム詰め物ほどではありません)

結局、今、詰め物をするならば、コンポジットレジンを考えるとよいのかもしれませんね。

Markham Heid For RodalesOrganicLife.com/Your Old Dental Fillings Probably Contain Mercury—Are They Dangerous?

訳/STELLA MEDIX Ltd.

RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/05/166658silver-capped-ooth.html
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他7件のコメントを表示

歯垢帝

No.8 78ヶ月前

もしこの水銀が有害なら、アマルガムを製造している会社の人間はもうこの世にいないだろうな

No.9 78ヶ月前

奈良時代は良かれと思って大仏作ったせいで水銀まみれになって逆効果だったんだゾ

No.10 78ヶ月前

まぁ、中国の武将とか不老不死を夢見て水銀を飲んでたくらいだし、少しくらいは・・・。

No.11 78ヶ月前

水俣病もまた、人体に無害な量の水銀が生物濃縮で…

No.12 78ヶ月前

水銀はうんこと一緒に出るでしょ

No.13 78ヶ月前

なぁに反って(ry
少量の毒と同じ理論なのか?
重金属は即危険だと考えてたが,違ってたのか?
まぁ歯に詰め物無いから関係無いけど。

No.14 78ヶ月前

Evidence of Harm って映画がこのことを完全に教えてくれる

No.15 78ヶ月前

選ばない理由に書いてある膨張てのは利点だよね。
術者がミキシングの時に蒸気吸う可能性はあるけど...

No.16 78ヶ月前

「もちろん、水銀は病気の原因になる可能性があります」ともラッセルさんは言っています。「しかし、どのみち少量の水銀にしかされされていません」。ラッセルさんは、詰め物で大騒ぎする必要はないと考えています。 
誤字みっけ

No.17 78ヶ月前
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