「元気をもらえる人に会いたい」と思うより、「自分が元気を与えられる人になれたら」と考えを変えました。きっかけをくれたのは、ボブ・トビン著『まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく ポジティブインパクト』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

日常的な言動でいい影響をもたらす

ポジティブな影響とは、あなたの発する言葉や行動で、相手に前向きな反応、変化、感情をもたらすことを指します。あなたの言葉や行動によって、他の誰かの人生がよい方向へ変わるのです。あなたの言葉に相手がほほ笑んだり、笑ったりするだけでもかまいません。(中略)人との日常的なやりとりがポジティブな影響をもたらすこともあります。

(『まわりにいい影響をあたえる人がうまく行く ポジティブインパクト』28~29ページより引用)

特別なことをしなくても、他者への接し方や声のかけ方、相手を尊重する姿勢などでも変化は起こせるのですね。年齢や職業を問わずどんな立場の人でも、ポジティブな影響を与えるよう努めればまわりが好意的になる(25ページ)としているのが本書です。

「ポジティブ」は伝染する

トビン氏は、まわりにいい変化を与えようとしていれば同じような行動をとる仲間がふえる、つまり「ポジティブな影響力が伝染する」(253ページ)と説いています。

そういう影響力をもつ人を、現代なら「インフルエンサー」という言葉で表現するとわかりやすいような気がしますが、それだと著名人など手の届かない存在のようなイメージも。この本が教えてくれるのは、知り合いのなかで「プチインフルエンサー」になれる影響力の育て方と言えそう。

「影響を与えたい人」を選んで

すべての人にポジティブな影響を与えられるわけではありません。影響を与えたい人を選んでください。身近な人たちや友人、同僚、あなたが関わりたい人、あなたと関わりたいと願っている人から始めましょう。

(『まわりにいい影響をあたえる人がうまく行く ポジティブインパクト』38ページより引用)

そう意識してみると、身近な人たちはすでに自分に多くの影響を無償でもたらしていると気づかされます。笑顔、愛情、励ましの言葉など、これまでにすばらしい影響をくれた人に感謝できてこそ、ポジティブの循環をつくりだせるのだと著者は言います。

一方で、親しい相手ほど不満や愚痴をこぼしやすく、ネガティブな影響力にも悩まされるもの。ときとして、こちらが疲れてしまう前に愚痴につきあわないと決める必要も。

美しさも影響力

自分の内面や外面の美しさを大切にしてください。(中略)誰もが映画スターやモデルのような容姿を持っているわけではありません。しかし、自分のなかで一番魅力的な自分になることはできます。優しさや、人への思いやり、自信が、自分の内面の美しさを映し出します。

(『まわりにいい影響をあたえる人がうまく行く ポジティブインパクト』224ページより引用)

日ごろの言葉や態度などにくわえて、女性がまわりに好ましい影響をあたえるのは、美への関心かもしれません。

「与える」ことを選ぶ

日常生活はちょっとした選択の積み重ねによってできているものですが、「自分のしたいようにする」という自己中心的な答えは意外としあわせを運んでこないと感じていました。迷ったらまわりに「与える」ことを選べば、エネルギーがわいてくるような気がしてきました。

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まわりにいい影響をあたえる人がうまく行く ポジティブインパクト

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