運動は「カロリー減少」が目的なのではありません。代謝、抗炎症、循環機能の改善が目的です。運動は健康的なライフスタイルのための選択であって、短期間に体重を減らす奇跡を期待して行うものではありません。
(スティーヴン・ガイズ著『小さなダイエットの習慣』139ページより引用)
ダイエットのために運動を始めたのに、期待したほどの減量効果がなく、途中でやめてしまう人はたくさんいます。残念ながら、運動で燃焼するカロリー量は、近い将来の体重にはわずかな影響しか与えません。
短期研究においては、食生活の改善は減量に効果があるのに対し、運動は効果がないという結果が出ているとガイズ氏は述べています。
しかし、これはカロリーだけに注目した場合の話。「運動が減量と結びついても結びつかなくても、内臓脂肪と皮下脂肪の両方の減少とは結びつくことがわかった」という研究結果は重要です。
また、運動が体内のホルモンバランスを最善の状態にすることで、長期的には減量を助けるという証拠もいくつか見つかっているといいます。20年に及ぶある研究では、男女ともに運動と体重の減少が結びつき、とくに女性のウエスト周りのサイズが小さくなりました。
ガイズ氏曰く、運動は減量のために払う代償ではなく、人生でもっとも楽しい活動のひとつ。運動することによって、数々の健康的なメリットに加えて、長期的な減量に成功できるはずです。
『小さなダイエットの習慣』(ダイヤモンド社刊)
9万部を突破したベストセラー『小さな習慣』の著者スティーヴン・ガイズによる、待望の第二弾。従来のダイエット本とは一線を画す、「太らないための思考を作り、太りにくいライフスタイルを習慣化」するための一冊です。ガイズ氏が実体験からつかんだ“小さすぎて失敗のしようがない”ダイエットの習慣を、1日ひとつお届けします。
スティーヴン・ガイズ/著者プロフィール
2004年より自己成長ストラテジーの調査と執筆を行っている。2011年にブログ「ディープ・イグジスタンス」を立ち上げ、ホワイト・ダウ・ブックスによって2012年の自己啓発ブログ第1位に選ばれた。「ライフハッカー」「マインド・ボディ・グリーン」「タイニー・ブッタ」「ビッグ・ザ・ブレイン」などの人気メディアに寄稿している。
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