4月の満月:成り行きを見守る「静観の月」
【満月の瞬間】
4月19日(金)20時12分
満月は、月が満ちたり欠けたりする1周期の折り返しにあたり、キーワードは「振り返り」や「見直し」です。
新年度がスタートして、先へ先へと行動したい気持ちが募っているかもしれませんが、今は成り行きに身を任せるタイミング。積極的に動くよりも、周囲をじっくりと見まわすほうが、思いがけないところから解決策やメッセージを受けとれるでしょう。
さらに今回の満月は「春の土用」と重なります。土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前にあたる約18日間で、各季節の変わり目のこと。
新しい季節を迎えるために自然界が動いているときなので、昔は土用のときに引っ越しや土木工事をよしとはしませんでした。そういう意味でも、今はアイデアや計画を実行にうつすよりも、寝かせるほうがよさそうです。
ペースダウンしてあたりを見渡してみると、自分がどこにいるのかはっきりとして、次に進むべき方向がわかります。立ち止まることで、先を見通す力を授けてくれるお月さま。それが4月の満月です。
満月のような美しい色合いのハーブティー
image via shutterstock【カレンデュラ】
・別名:ポットマリーゴールド
・学名:Calendula officinalis
・ティーに使う部位:花
あざやかなオレンジ色の花びらが美しいカレンデュラは、炎症を鎮める作用や、粘膜を修復する働き、抗酸化作用があるといわれ、美肌づくりに効果的なハーブとして知られています。
熱湯で淹れたティーは、やさしい甘味の中に、ほのかな苦みが感じられますが、全体的にまろやかな風味。見た目は黄金色をしていて、まるで夜空に輝く満月のよう。月光を浴びながら、ほっと一息つきたいときにぴったりのティーです。
また一説によると、カレンデュラは怒りや短気、闘争心など、強い感情をやわらげてくれるのだそう。4月の満月の日、あふれだす感情を鎮めてペースダウンしたい人に、カレンデュラのティーはやさしく味方してくれることでしょう。
4月19日(金)の夜:花を飾って、空間を月のパワーで満たして
image via shutterstock満月は、日没の頃に東の空に姿を現し、翌日の日の出の頃に西へ沈みます。そうやって、ひと晩中大地に月光が降り注がれることから、昔の人は、満月の夜に摘んだ草花には生命力があふれ、ハーブは薬効が高いと考えました。草花たちは月からエネルギーを吹き込まれ、特別な力を宿すのかもしれません。
もし、庭やベランダで花やハーブを育てているなら、満月の光を浴びながらそれらを摘んで部屋に飾りましょう。摘むことが難しい場合は、満月の日に買った花でもOKです。
草花が飾られた部屋は、その植物の生命力で満たされます。空間が生き生きとして、そこで過ごす人に月のパワーと活力を与えてくれるでしょう。
次回は、5月の新月。5月5日(日)です。
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イラスト/カイフチエリ