胃腸を傷つける生活習慣は、食べ過ぎ・飲み過ぎだけではありません。日本人に多い消化管のがんを防ぐためにも、胃腸のケアは重要。予防医学医の奥田昌子さんが教える「胃腸を最速で強くする方法」を、毎日ひとつずつご紹介します。 images via shutterstock

大腸がんによる死亡率には地域差があり、北海道、東北、関東の北部では、とくに高い傾向があります。

原因のひとつと考えられているのは、運動不足。じつは大腸がんは、胃がんや肺がんといった他のがんとくらべると、運動不足の影響を受けやすいのです。冬に雪が多い地域は体を動かす機会が限られるため、大腸がんにかかりやすくなるようです。

大腸がんの発症数・死亡数は、終戦後に急増しました。20世紀後半に、男性の死亡率は10倍以上女性は8.4倍はね上がっています。この時代に自動車が普及し、日本人全体の運動量が下がったことが背景にあるのは間違いないでしょう。

海外でも机に向かう仕事を10年間続けた人は、そうでない人とくらべて大腸がんの発症率が2倍高いという報告があります。運動不足を認識している人は、大腸がんを防ぐためにも、ぜひ軽いエクササイズウォーキングを取り入れてみてください。

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「胃痛の原因はストレス」「ヨーグルトで便秘が治る」――そんな誤解をしていませんか? 人間の体は巨大な一本の管=消化管でできているのに、私たちは驚くほどその実態を知りません。本書では強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣を、日本人の体質を研究する予防医学医の奥田昌子さんが解説。なぜ日本人は「胃腸が弱い」のか、その秘密を紐解きます。

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