胃腸を傷つける生活習慣は、食べ過ぎ・飲み過ぎだけではありません。日本人に多い消化管のがんを防ぐためにも、胃腸のケアは重要。予防医学医の奥田昌子さんが教える「胃腸を最速で強くする方法」を、毎日ひとつずつご紹介します。 images via shutterstock

毎朝、電車に乗るたびに腹痛におそわれて、途中で電車を降りなければならない。でもトイレに行けば腹痛はおさまり、血便が出るようなことはなく、検査しても異常が見つからない…… 。

いま日本人の約10人に1人が、こうした「過敏性腸症候群(IBS)」だと言われています。実際に悩んでいる人はもっと多いという推測もあります。

「過敏性腸症候群」は、消化管に発生する心身症の横綱です。男女の比率が1:1.6で、やや女性に多く、いくつかタイプがあるうち、男性は下痢型、女性は便秘型が目立ちます。日中は症状があらわれますが、夜になって眠ると症状が消えるのも特徴です。

発症には自律神経のバランスの乱れが関わっているため、頭痛やめまい、汗をたくさんかく、眠れない、などの症状が一緒にあらわれることも。

「ストレスに気づくのが苦手な人、気づいても口に出せない人」はとくにかかりやすいため、自分で自分を労ることが大切です。

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「胃痛の原因はストレス」「ヨーグルトで便秘が治る」――そんな誤解をしていませんか? 人間の体は巨大な一本の管=消化管でできているのに、私たちは驚くほどその実態を知りません。本書では強い消化管をつくるために欠かせない食事や生活習慣を、日本人の体質を研究する予防医学医の奥田昌子さんが解説。なぜ日本人は「胃腸が弱い」のか、その秘密を紐解きます。

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