月曜断食の基本ルールとは?
月曜は水だけで過ごす「不食日」、火~金曜は「良食日」、土・日曜は「美食日」。このルールに基づき、食事を工夫すること。
・月曜日は朝・昼・夜を抜いて24時間何も食べない。
・とくに火曜日の朝は、ヨーグルト+果物、またはスムージーを摂る(それ以外のものは食べていない)
・食事は咀嚼したときにこぶし1〜2つになる量を守っている。
・食べ過ぎた日の翌日は、夜断食を実践している。
・夜のお酒は、缶チューハイなら1缶、ワインなら1〜2杯、ウォッカ・ジンはできるだけ生のフルーツをしぼり、飲むのは1杯程度まで。
・1日に1.5〜2ℓのお水を飲んでいる。
・夜は12時までに眠る。
『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる! 』より
「月曜断食」にだって停滞期はある!?
増本さん :
著書の帯には「1カ月間で5~7kg減 奇跡の0円ダイエット」とありますね。確かに、今まで私がやったダイエットは「1日6本フレッシュジュースのみで過ごす」とか「酵素を毎日取り入れる」など、「何かを買う」お金のかかるものが多かったです(笑)。そういう意味では、「食べない」だけ、というのは新鮮に感じました。不食日はつらいですけど…。
関口先生 :
月曜断食をやろう、と決意する人は、全体的に「栄養過多」の傾向の人が多いと思います。だからこそ、一時のムチとして体をリセットする月曜断食の効果が出やすいと思います。
増本さん :
不食日には、お風呂に浸かりながら著書を読み、気持ちを奮い立たせるのが習慣でした(笑)。熟読しても、ちょっとわかりにくいのが、食事量の「こぶし2つ分」。これはどういう意味でしょうか?
関口先生 :
実は本を書くとき、それは編集担当ともかなり悩んだところなんです…。肉を〇g、とか決めたほうがいいのか、など。
でも、結局それぞれに細かく指定するのもむずかしいので、「こぶし2つ分」としました。結局これは、「腹8分目」ということ。食後に体がだるくなったり、満腹感を感じるのは、明らかに食べすぎなんです。
増本さん :
確かに月曜断食を行ってから、私も全体的に食べる量が減りました。
月曜断食で気をつけること・注目すること
関口先生 :
また、気をつけてほしいのは食事のスピードですね。よく言われることですが、早食いは、満福中枢に信号が届かないので、食べ過ぎる傾向になってしまうので絶対にNGです。
増本さん :
私は結局、8カ月ほどで終了し、それからは月に1度くらい不食日をつくるような生活をしています。変わったのは、昼ごはんに炭水化物を少しとるようになったことくらいなんですが…。実際、どれくらい続けるべきなのでしょうか。
関口先生 :
まずは1カ月は続けてほしいですね。さらに続け、2カ月になると、体質が整うので、そこから体重が減り始める、という人も少なくないんですよ。
増本さん :
私の場合、マイナス8キロになったところで、減りが少なくなってしまい、いわゆる停滞期になったような気がします。1日不食でも、800gくらいしか減っていなくてかなり凹みました。
関口先生 :
停滞期は、誰にでもあると思います。体重や体脂肪があまり落ちず、がっかりするというお話もよく耳にします。
ただ、数値が変わらなくても、体のシルエットが変わったり、体調が改善されるなど、必ず変化した「良い点」はあるはず。そこを見つけてあげることが大切だと思います。
お通じや食事のこと、さらにとことん質問!
増本さん :
私自身のことなんですけど、月曜断食を始めてからお通じがあまり良くなくなってしまい…。もともと、朝ごはんをたっぷり食べて、15分後にはするん、という感じだったのが、2、3日出ないこともあったりして…ちょっと不安なんです。
関口先生 :
でも増本さんは、最高マイナス9.6kgまで到達したということは、問題ないと思います。本当に便秘なら、体重が落ちることはないはず。それに、体質が変化して、便というゴミをつくらない体になっているんだと思います。
増本さん :
食べる量が全体的に減っているのも関係しているのでしょうか?
関口先生 :
そうですね。全体量が減れば、便の量が減るのは事実です。それまでは、大量の食事により、腸から押し出していたということだと思います。
増本さん :
本にあった「コロコロとした宿便」にはならないんです。腸内環境が整えば、コロコロの宿便が出る、とあったのですが…。
関口先生 :
宿便のある・なしは、体質に関係するので、それほど気にする必要はないですよ。あと、便秘かどうかの目安は、左の下腹部のハリが強いかどうかにあります。それを基準にご自身で判断してみてください。
夜断食も効果あり!?
増本さん :
また、体験者からの質問なんですが「なぜ夜は野菜だけ」なんでしょうか?
関口先生 :
植物性や動物性に関わらずたんぱく質を摂取すると、それを分解するために酵素を使用してしまい、寝ている間に痩せるための活動に酵素を使えないからです。だから、夜だけ食べない「夜断食」も効果があるんですよ。
増本さん :
なるほど。私も、再度夜断食にチャレンジしてみようかな。最後に、ダイエットということ以外に、先生が月曜断食をおすすめする理由を教えてください。
関口先生 :
不食という「食べない行為」をすることで、逆に「食べる楽しみ」を再確認できるところだと思います。何かをしながら食べるなど、食べることを作業にしてしまうのは、もったいないですよ!
増本さん :
確かに、不食日の次の朝のヨーグルトとフルーツは、本当に楽しみで、しみじみと美味しいんですよね…(笑)。これからも、私自身、月曜断食のエッセンスを取り入れながら過ごしていきたいと思います。本日はありがとうございました!
ご自身も「食べ過ぎたと感じたときには、月曜断食を行っています」と語ってくださった関口先生。7万人を超える患者さんを診てきた先生ならではの説得力に納得した時間でした。気になった人は、まず、本を手に取ってみてください!
ハリエット ギンザ
食習慣の指導と鍼灸との組み合わせで、理想のボディを目指す。六本木院、名古屋院もあり。TEL:03-3542-0895(完全予約制) メニュー例:体質改善・ダイエット治療 鍼灸+全身マッサージ+美容鍼 75分 ¥12,650 https://harriet-ginza.com/
1,485円
月曜断食の体験記
『月曜断食』効果が出やすい人は? 平行してやるといいこととは?
運動嫌いのグルメ大好き。美容ライターが5か月で8キロ減量できたわけ
関口賢(せきぐち・まさる)さん
中国式鍼治療専門店ハリー(HURRI)の王先生に憧れ、弟子入り。のべ約5万人の臨床経験を生かして、この時代に合った新たな鍼灸を確立と共に鍼灸業界の常識を覆し、多くの人々の健康に貢献することを目指して、関口鍼灸治療院(現ハリエット ギンザ)を開業。ハリエット ギンザ
増本紀子さん
美容エディター・ライター。 美容業界歴20年超。4つの出版社勤務を経て、2008年株式会社altoを設立。美容誌、女性誌、WEBなど多岐に渡り美容の記事を編集・執筆している。
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