今が旬の野菜、たけのこ。たけのこご飯を食べると「春が来たなぁ」と感じます!
たけのこについてる白い粉は、やる気の源!
自分でたけのこを調理しようとすると気になるのが、切り口についている白い粉。これまでは、何かわからず洗い落としていたのですが、実はこの白い粉、たけのこに含まれるとても大切な栄養成分「チロシン」が結晶化したものだったんです!
チロシンは、素であるアミノ酸の一種。たんぱく質形成に必要な栄養素で、脳の活動を高めるドーパミンの原料にもなります。ドーパミンとは、快感を感じる脳内物質で、やる気の源。職場環境や仕事内容が変わったことに身体がうまく対応できず、五月病になりやすいこれからの時期には最適な食材だといえます! チロシンを脳により多く取り込ませるためには糖質と一緒に摂ると良いそうなので、たけのこご飯はまさしく理にかなった食べ方。日本の食習慣は本当に奥深いです。これからはチロシンを落とさずに調理したいと思います。
たけのこのアク抜き方法をおさらい!
最近は水煮してパック詰めしたものが1年中出回っていますが、生たけのこの独特の風味と食感は旬の時期にしか味わえません。でも、アク抜きってどうやるんだったかな......?そこで、生たけのこを自分で水煮にする方法を調べてみました。
たけのこのアク抜き(水煮)の方法
(1)たけのこの先端を斜めに切りとり、さらに皮に1本切れ目を入れる
(2)大きめの鍋に米ぬか(なければ、米のとぎ汁や米、重曹でも可)を入れ、えぐみをやわらげるために赤唐辛子(鷹の爪)を2~3本加えて、水から40~50分くらいゆでる(ゆで時間はたけのこの大きさによって異なる)
(3)竹串がスッと通ればOK。火をとめて、ゆで汁ごと冷ます
(4)皮をむいて水洗いし、たっぷりの水に浸した状態で冷蔵庫保存する
米ぬかの代わりに米のとぎ汁でもOKなので、トライしやすいです。たけのこは時間が経つにつれて、えぐみが強くなるので、買ってきたらすぐにゆでてから保存をするのがおすすめだそう。
たけのこご飯はもちろんのこと、シンプルに焼いて食べたり、煮物にしたり、今年は生たけのこを買ってきて、いろいろなたけのこレシピを楽しんでみようかと思います。
[参照元:JA全農青果センター「旬の野菜・果実」,キューピー「旬野菜レシピ」,調理力で健康! プロジェクト]
photo by Thinkstock/Getty Images
(中澤小百合)