一度はヨガにトライしてみたものの、いつのまにかマットが部屋の隅に転がっていた......。そんな三日坊主の方でもきっと続けられるヨガをご紹介します。
それは「マントラ」。なにやら難解で神秘的なイメージのあるマントラですが、実は、発祥地のインドでは大衆的に親しまれているものなんです。仏教でいうところの念仏に近い感覚で、老若男女問わず、いろんな所でこのマントラを口にする場面を目にします。
運動が苦手でも大丈夫!マントラとはインドの神様を讃える詩で、一定のフレーズを何度も繰り返して唱えることから、声(音声)のヨガと呼ばれることも。瞑想をするときに使われることも多く、マントラを唱えると、集中力が高まり、不安が減少し、心が落ち着くといわれています。
言葉を唱えるだけなのに不思議な感じもしますが、自分の性質に合うマントラを繰り返し唱えていくと、マントラの響きが体を通じて波動となり、新たなエネルギーが生まれると解釈する人もいます。
本来は、すべての本格的なヨガと同じく指導者の下で行う厳格な修行法なのですが、インドの人達のように日常的に試してみたい気もしますよね。しかし、マントラの種類は無数にあるので、どれを選んでいいのか迷います。ひとまず試してみるのなら「唱えてみて、自分が気持ちいいと思うマントラ」を選ぶとよいそうです。
インドで人気のマントラをいくつかご紹介しましょう。唱える回数や効能はマントラによって異なりますが、短いものなら108回を基本にしてみてください。
【 ハリオーム (Hari OM)】
救済の神ヴィシュヌを讃えるマントラ。苦しみや痛みを取り除いてくれます。「ハリオーム」を繰り返します。
【ガーヤトリーマントラ(Gayatri Mantra)】
インドで最も愛されている最強のマントラで、過去の罪を癒やして幸せな人生を導きます。
オーム
(宇宙の始まりの音)
ブール ブワッ スワハー
(物質界、心の世界、因果の世界に満ち満ちている)
タット サヴィトゥール ワレーニャム
(至高たる、女神サヴィトリーの、実在を讃えます。)
バルゴー デーヴァッシャ ディーマヒー
(究極の精神の輝き、聖なる真理を、深く瞑想いたします。)
ディヨー ヨーナッ プラチョーダヤートゥ
(かの叡智によって、我らに光があたえられ、絶対の真理を悟ることができますように。)
Wikipediaより引用
マントラは毎日続けることが成就へのカギ。サボらずに地道に続けましょう。
(さとう葉)