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世界中を探しても、九州でしか自生が確認されていない稀少な生き物、スイゼンジノリ。原始生物として現代まで生き抜いてきたスイゼンジノリは、江戸時代には高級食材としてもてはやされ、風邪や皮膚トラブルの予防食としても重宝されていましたが、ここ最近は絶滅の危機といわれていました。ところが最近、このスイゼンジノリに女性の美を高める成分があることが確認され、そのおかげで減少にストップがかかったのです。
ワラにもすがる養殖業者の思いが、ひとりの研究者を動かした
スイゼンジノリに女性の美を高める成分があることを発見したのは、工学博士の岡島麻衣子さん。
絶滅の危機を救うには、ビジネスとして生産できる環境が大切「ある時、スイゼンジノリが自生する福岡県朝倉市の養殖業者から日本の研究者に向けて、「伝承的に体によいと言われているスイゼンジノリを、研究により明らかにしてくれませんか」とメールが送られてきました。スイゼンジノリの発祥が私の故郷、熊本であることも手伝って、私は研究を開始。スイゼンジノリの細胞周辺を保護している成分「サクラン」が、1グラムで6リットルの水を吸収することができ、ヒアルロン酸の約5倍の保水力と約3倍の保湿力を持ち、炎症にも有効性が高いことを突き止めました」
ところが、それを美容成分として売り出そうとするも、スイゼンジノリは絶滅が危ぶまれている生き物。賛同する企業は現れませんでした。そこで岡島さんは、
「スイゼンジノリの管理と生産から見直すことを考えました。安定供給が出来るビジネスモデルを作れば、スイゼンジノリとそれからの美容成分を採用する企業さんがきっと見つかり、絶滅も救えると思ったのです」
そして現在、岡島さんら有志の活動により、スイゼンジノリが育つほどに環境が改善され、養殖場も増えて、絶滅という最悪の事態を避けられつつあるのです。
スイゼンジノリはピュアな地下水でしか育たない分、ミネラルを豊富に含んでいます。サクランを使用して岡島さんがつくったスキンケアコスメ「マイコクチュール」を試してみたところ、いつも肌の調子が悪くなる生理前でも、調子が良いときと変わらない状態でいられ、本当に驚きました。化学が発達していない江戸時代の日本人が、このスイゼンジノリの魅力を、感覚で知っていたことにも驚きを隠せません。
[マイコクチュール]
WATER via shutterstock
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/11/041986maikocouture.html