「おひとりさま」という言葉が定着してきたように思います。自立した女性が増えてきたことは非常に良いことだと思うのですが、日本では「独り」という言葉はなぜか「さびしい」という言葉と結びつきがち。けれども英語では、「独り」であることと「さびしい」ことはまったくの別物として捉えられているようです。
「独り」と「さびしい」はまったく違うその違いについて、女優のドリュー・バリュモアさんがこんな言葉を残しています。
独り(alone)とさびしい(lonely)はまったく違うものだと思うの。だって、大勢のなかにいても「さびしく」なることがあるでしょう?
私は独りでいるのが好きだし、自分ひとりで食事するのだって平気。夜、家に帰って映画を見たり、犬の散歩をしたり充実している。だから、ときどき自分を奮起して、「もうそろそろ友だちに会わなきゃ」って思うくらい。だって、私は「独り」でいることにとっても満足しているのだから。
「Brainy Quote」より引用
彼女のコメントからわかるように、独りとさびしいの違いは、自分で決断したか否かにあります。「独り」とは、自分がそうしたいから、ひとりになること。「さびしい」のは、自分の意思に反して、なぜが取りのこされたような気持ちになることだとバリュモアさんの言葉から読みとれます。
「独り」をこわがらないで友だちがいない人と思われそうで、独りは嫌だという人がいます。けれど、ひとりでいるときは、自分のこころの満たし方を模索することができます。独りとは、自分のハートを埋めるチャンスだと思うのです。本を読んだり、話題の映画を見る。こころのままに、自分のために食べたいものを食べ、したいことをするだけ。
そうして、独りでハッピーになる方法を見つけたら、だれかがそばに居ようといまいと、あなたの幸せはゆるぎないもの。本当の自立は「さびしい」から「独り」 へのシフトにあると、思いませんか?
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