©VIDICOM 2013
今年のゴールデンウィーク、遠出の予定がない方は、映画館でヴァーチャルトリップはいかがでしょうか? 向かうは、アルプスです!
アルプスの自然を大パノラマで映し出す4月18日(土)から公開になる映画、『アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)』は、ヨーロッパ7カ国にまたがるアルプス山脈を上空から撮影したランドスケープドキュメンタリー。世界最高峰のモンブランやマッターホルン、アイガーといった山々をはじめ、氷河や渓谷、牧草地帯、登山やスキーを楽しむ人々の姿などアルプスのありのままの姿を映し出しています。
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全編を撮影したのは、ヘリコプターに搭載された「シネフレックスカメラ」。アメリカ諜報局が開発した揺れに強くブレのないズーム撮影を得意とする特殊カメラで、対象から500m離れた空中からの撮影を可能に。山羊や鷲などに気づかれることなくリアルな生態を捉えていたり、それはまるで、鳥になったかのような気分になれる映像です!
ナレーションは小林聡美さん映画『アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)』で日本語版のナレーションを担当したのは、女優の小林聡美さん。ご自身もお母さんと一緒にアルプスを旅行したことがあるという小林さんに、アルプスと映画についてうかがいました。
「アルプスのイメージというとハイジの世界。緑の草原が広がる景色を見たくて出かけました。そこは想像通り、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中にいるような本当に美しい世界でした。散策したり、チーズフォンデュを食べたりして、典型的なスイス観光旅行を楽しみました」
と振り返る小林さん。観光地といっても、他の大都市とは違ってこじんまりと落ち着いており、景色を見るだけでリフレッシュできたと言います。
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そんな思い出を胸にナレーションに挑んだ小林さんですが、今回、映画を見てアルプスのまた違った顔も見ることができたそうです。
「全てのシーンに圧倒されました。想像を絶するほどの絶景が広がっていて、本当にどれも印象的です。また、中には、人間が作ったものが自然を破壊している現実も映し出されているものもあり、それには驚きました」
多くの家や建物を爆破して造った人造湖や、地球温暖化によって20年後には今の半分が消滅していると予想される氷河の現状など、ただ美しいだけではないアルプスの姿も紹介されています。
「夏にはスキー場がゴーストタウンになることなど、今まで知らなかったことも学ぶことができました。とにかく驚くべき景色の連続で、雄大な自然に対して人間がいかに小さな存在かに改めて気づかされます」
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日本にいながらにして、アルプス遊覧飛行!今までアルピニストすら見たことのない大自然を映し出した雄大なシーンの連続で、地球の神秘を感じさせられる『アルプス 天空の交響曲(シンフォニー)』。
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「大自然の洗礼を受けることができる映画なので、ぜひ、大画面の中に飛び込むような気持ちで、アルプスを楽しんでください」
と小林さん。大スクリーンで見ることに意味がある、スケールの大きな作品です。また、小林さんの優しく包み込むようなアテンドに身を委ねると、ゆったりと大空を飛んでいる気持ちに。93分間のアルプス遊覧飛行は、この春のスペシャルな経験となりそうです。
小林聡美流お散歩のすすめ最後に、小林聡美さんにもうひとつうかがってみました。
かつて訪れたアルプスでも気持ちよく散歩をしたという小林さんは、気の置けない人達と気ままに散歩をしながら語りあい、その様子を単行本『散歩』(幻冬舎)として発表するほどの散歩好き。そこで、マイロハス読者に向けて、どんなに忙しいときにもリフレッシュできる散歩法をお聞きしました。
「今は、携帯電話に依存している方も多いと思うのですが、いっそのこと、散歩に行くときは置いて出かけてみたらどうでしょう。というのも、私は、携帯を家に忘れて出かけたときに、逆にせいせいした気分になって。携帯を気にすることもないですし、何かあったときは自分の力で対処しないといけないというサバイバル感も楽しい。携帯から解放されて、まわりの景色を楽しんでみてはいかがですか」
行ったことのない喫茶店を探してゆっくり歩いたり、いままで乗ったことのない路線バスに乗ったりするという小林さん。
携帯電話を置いて、のんびり映画館に出かけてみてはいかがでしょう。
2015年4月18日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国劇場ロードショー
配給:アルバトロスフィルム
製作総指揮:ペーター・バーデーレ
監督:ペーター・バーデーレ、セバスチャン・リンデマン