ニキビは「皮膚の炎症」
病は気からというように、東洋医学やインド・アーユルヴェーダーの観点からいうと、心と体・顔はすべて一体で、深いつながりを持っています。健全な精神が健全な体を作るとするならば、たかがニキビ、されどニキビ。例えば化粧品が合わなかったといった表面的な問題にとどまらないものなのです。栃木県にある漢方薬局「栃木中医薬研究所」によると、大人ニキビは特に、体にこもった「熱」が原因なのだとか。思春期のニキビとは違い、体が抱えている問題や生活環境が複雑に絡んでいるのが特徴です。仕事などのストレスからも熱がこもるそうで、そのために気がうまくまわらずにニキビとして表れてくるのだそうです。
ニキビの場所は「フェイス・マッピング」
「ザ・ビューティ・ジプシー」では、ニキビのできる場所を「フェイス・マッピング」として紹介。どのような症状なのかを述べています。
*おでこ:胃腸の乱れ、特に消化不全
→できるだけ新鮮なものを食べ、脂肪分・油を減らす、ヘルシーな食事を。水分量を増やし、きゅうりなど、体を冷やす食べ物をとること
*眉間:肺機能の低下
→アルコールを控え、食生活を正す。食物アレルギーがある場合、一番最初にニキビが出る場所がここ。ここにニキビができたらまず何を食したのかを注意すべき。また運動不足を解消するために、毎日30分ほどの運動を心がけ、新鮮な空気を吸って快適な睡眠を目指すこと。
*目じり:腎臓
→目の周り(クマのあたりを覗いては)にできるニキビは水分不足のしるし。水分をこまめにとる様にすること。
*鼻の上:心臓
→血圧が高いことがある。また、ビタミンB不足を疑うこと。辛いものや刺激の強い食べ物、また肉を食べすぎないようにする。ナッツ類やアボカドなどに含まれる良質の脂質オメガ3や6を積極的にとる。また毛穴の広い場所でもあるので、ここにニキビが出た際にはファンデーション等、コスメが古いものでないかを確認すること。
*頬(耳近く):腎臓
→目じりのニキビ同様、水分不足。コーヒーや炭酸水、アルコールは体を「乾かす」飲み物なので、控えるように。
*頬(鼻横):呼吸器
→たばこを吸う人、あるいはアレルギー体質の人はここにニキビができやすい。そうでない人は、体を冷やす食べ物を積極的に摂り、できるだけアルカリ質に保つ(緑黄色野菜が良い)。そのために体を酸っぱくする食べ物(肉・乳製品・アルコール・カフェイン・砂糖)を控える。ちなみに携帯や枕カバーが清潔でない時も、ここにニキビができやすい。
*あごまわり:ホルモン不調
→ホルモンバランスが崩れる時にできる。避けることができないため、できるだけ清潔にし、よく睡眠をとり、十分な水分を補給する。葉野菜をよく食べるようにするとよい。ここにニキビができるときは排卵日であるため、月経周期の乱れによってニキビができる。
*アゴ先:胃の機能低下
→食物繊維をとるようにし、デトックスを心がける。ハーブティーは消化を助けるのに良い。
*首:病気
→体の不調を意味。抗体が病原菌と戦っている証拠。ヨガをしたり、横になったりゆっくりして、深く呼吸して水分を十分に補給。
真っ先に知ることのできる体の不調のサイン、ニキビ。サインを読むことで、積極的にニキビを治していきたいですね。
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