現代に生きるわたしたちも、その恩恵を受けることはもちろん可能です。新月と満月の日をスケジュール帳に書き込んで、月のリズムを取り入れた心地よい暮らしをはじめましょう。
まだまだ寒い日が続く2月のテーマは「代謝アップ&引き締め」。新月・満月に行うと効果的な、誰でもできるかんたんなピラティスとヤムナ(R)エクササイズを、インストラクターの香月葉子さんに教えてもらいました。
【2月8日 新月】呼吸を意識し代謝をアップ
「新月の日にとくにていねいに行ってほしいのが、深い呼吸。現代人は肺機能の25%しか使えていないといわれています。肺を最大限に使うためには、意識して助骨を大きく広げて酸素を取り込むこと。吐く息とともに身体の余分な老廃物を出すように呼吸をしましょう」(香月さん)
パソコンに向かっていると肋骨が縮まり、肺が広がりにくい姿勢になりがち。まず肋骨を開かないことには肺も縮まったまま。大きな呼吸で肺をめいっぱい使いましょう。手を添えながら息を吸うと助骨が広がり、肺がふくらんでいるのが確認できます。
肋骨をひらいて肺を大きく使う
1.ヤムナ・ボールを脇に入れ手をくみ、首を反対側に倒す。絶妙な反発力と柔軟性のあるヤムナ・ボールを脇に挟むことで立体的により肋骨を大きく広げます
2.ヤムナ・ボールの当たっている助骨を横にふくらませるように意識しながら息をゆっくり吸い、吐く。これを5回繰り返す
3.同様に反対側も行う
骨盤底筋&下半身を引き締める
1.足を肩幅より大きく開き、ひざと足先を少し外に向ける
2.ひざが外を向くようにゆっくり腰を落とし、ゆっくり戻す。戻すときに骨盤の底、おしり、おなかの筋肉を引き締めるように意識する
3.2回行い、3回目の最後に腰を落とした状態で3秒キープする
4.「ハッ、ハッ、ハッ」と短く息を吐きながら、リズムカルに腰を上下に3回バウンドさせる
【2月23日 満月】背骨のゆがみをリセットする
食べ物や毒素を溜め込みやすい満月の日。からだを重く感じ、太りやすい時期でもあるので、ダイエットのスタートにオススメです。
「からだの中心・背骨のゆがみは全身の代謝ダウンにつながります。パソコンやスマホで猫背になりやすい背骨を伸ばしてあげましょう。背骨は、各臓器へ指令を送るたくさんの神経が通っている場所でもあるので、ここを整えることにより、内臓の調子や自律神経のバランスも整っていきます」(香月さん)
背骨を伸ばして全身へ刺激を届ける
1.仰向けになり、ひざを立てる
2.骨盤、背骨のひとつひとつを意識しながら肩甲骨の下まで持ち上げていく。このとき、反りすぎないよう、ひざから胸が一直線になるようにする
3.胸のうしろから順番にゆっくり下げていく。骨盤が先に落ちやすいので注意。5セット行う
骨盤を正しい位置に戻し、姿勢を改善する
1.片足を伸ばして座り、反対の足のひざを曲げ、ももの内側につける
2.頭から腰まで背中がまっすぐになるようにからだを前に倒し、ももの裏側をストレッチする。このとき、つま先を自分のほうに向けるとさらに効果的。
3.反対の足も同様に行う
いずれのエクササイズも、辛くなるまでやる必要はないそう。香月さん曰く「回数が少なくても、ただしく行うことが大切」とのこと。朝に行えば代謝を上げるスイッチが入って脂肪が燃焼しやすく、寝る前に行うとからだが温まり、寒い夜でもぐっすり眠れるはず。
毎日続けるのが苦手な人も、いつもより高い効果が期待できる新月&満月の日だけは時間をつくって取り組んでみて!
お話を伺った人:香月葉子(こうづき・ようこ)さん
ピラティスインストラクター、ヤムナボディローリング(R)認定プラクティショナー。元住吉「もとすみピラティス」、代々木八幡のヤムナ スタジオ&ストアなどで指導を行う。満月・新月の日に開催する「月のリズムでアロマピラティス」「新月・満月のヤムナボディローリング(R)」など、月の満ち欠けや女性のからだ、アロマテラピーなどを組み合わせたプログラムが好評。ヤムナスタジオにて2/21(日)「ヤムナ&骨盤底筋エクササイズPfiletesワークショップ」を開催予定。
※持病がある人は医師と相談の上行うようにしてください。
image via Shutterstock