5月に毎年恒例の、米国のFPカンファレンスに参加してきました。

 そこで痛感するのは、資産形成の難易度について。



 カンファレンスの中で感じたのは

「米国では、株式と不動産を所有しておけば、基本的には資産形成が可能」

だということ。

 そして、これは米国だけではなく、日本以外のエリアでは基本的な資産形成手法として認識されています。


 かんたんに言えば、

若い時に不動産を所有すれば、時間の経過とともに資産価値が膨らんでいく
若い時から株式を所有すれば、時間の経過とともに資産価値が膨らんでいく

というのがほとんどの国で生活する人の人生設計の大前提にありますし、ほとんどのパターンでそれは実現しています。


 一方で、日本でその2つの法則が通用したのが1990年まで。

 以降の年代は

株式を買っても上昇しない
不動産を買っても上昇しない

という環境下にあります。


 日本の1990年以降の環境とは

株式はボックス圏で上がったり下がったりを繰り返し、長期的な上昇にはつながっていない
不動産もボックス圏で上がったり下がったりを繰り返しながら、長期的には下落している

状況です。


 したがって、株式を所有しても不動産を所有してもなかなか資産形成につながらないという中での人生設計は、ほかの国に比較して大変難易度が高いなと思います。


 それでは日本で生活している我々はどうしたら良いのか?


 シンプルに答えるのであれば

「株式」や「不動産」が長期的に上昇する国に、長期的に投資をする

ことが資産形成につながります。


 日本以外の国は、「株式」や「不動産」が長期的に上昇しているのであれば広く海外の「株式」「不動産」に投資をしていくことが、資産形成につながりやすいと改めて思います。


 一方で、日本人の金融資産の中で外貨建ての金融資産は、わずが4%にも満たないのが現状。


 まだまだ日本人の資産形成は、前途多難だという気がしています。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


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