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投資家は夢を語る経営者にこそリスクマネーを投じる。
PERの高さは夢の大きさの度合いに比例する。
いきなりつぶれる心配がないのであれば企業は収益拡大という夢を追求すべきです。IRセミナーでは経営者が過去から現状までの現実的な話をしますが、夢を語らないとなかなか投資家はついてこない。夢の中身を評価して投資家はその夢にリスクマネーを投じることになります。
投資家は自己責任の下で投資するべき企業を選択し、その企業の株にリスクマネーを投じます。そうした選択に夢の部分は欠かせません。
上場企業は上場していない会社よりも信用度が高く、ビジネスのフロントランナーであり続けないとなりません。
技術力を磨き、新製品を生み出し、サービスを充実させ組織を効率良く拡大させていく方向性を示し、なおかつ業績の拡大を実現できる企業には投資家の評価が高まります。
PERは企業によってまちまちです。夢の実現で収益の拡大が期待されるのであればPERは高まります。
また、夢を掲げられずに未来の成長を語れない企業のPERは低水準のまま推移します。PERが低いままで良いと決め込むかあきらめている上場企業が日本の株式市場では多いと感じられます。
多くの投資家は四半期の業績変動に一期一喜一憂し、短期のマネーゲームに邁進していますが、企業はこうした短期投資家よりも中長期スタンスで投資してくれる投資家に夢を語る必要があります。
企業の過去・現在・未来が織りなす株価の形成にとって経営者が語る夢の部分、しかも絵空事ではない現実的な夢を多くの中長期投資家が理解し、経営者と何らかの形で対話を重ねながら未来に向けて歩むことが株式市場にとっては理想の世界になるものと思われます。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)