• このエントリーをはてなブックマークに追加
投資家は自分の会社だとの意識を持とう
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

投資家は自分の会社だとの意識を持とう

2017-02-14 16:36
    37ad9fb0d605fff9f3519b292ad740fe_s.jpg



     ステークホルダーという言葉があります。

     その会社に関わるあらゆる経済主体、利害関係者を指してそのような呼び方をしますが、最も基本的なステークホルダーは株式会社とそこで働く従業員、経営スタッフ、株主、金融機関、取引先などです。
     経営者や役員などは自分の会社という意識は強く、雇用契約を交わした従業員も同様にそうした意識が強いと思われます。

     一方、株主や取引先、クライアントなどは気にいらなければすぐに市場で転売できますので、比較的ドライな関係と言えます。


     ドライな関係だからとは言え、株主はなった以上は企業の活動に一緒に参画しているということになりますので多少は気になるでしょう。全く企業活動が気にならないという方もお見えかも知れません。例えばチャートだけを頼りにした売買を行っている方などです。

     反対に投資した会社が命より大事だという考え方の持ち主もお見えになるかも知れません。


     会社はIPO時にお金を出してもらった投資家をまず大事にしようと様々な成長の施策を打ち出しますが、IPO後に一度も公開価格を上回ることなく長期に株価が低迷している場合もあります。

     投資家はそれでもその株を大事にして保有したりもします。一方であきらめて売却してもっと効率的な銘柄に資金を投じることもあります。また、株価の位置によっては改めて買い直したりもします。


     投資家にとって投資対象となる企業は職場のような関係であるかも知れません。自分の会社だとの意識が持てれば長期スタンスでの投資も可能になります。
     そうした株主が増えれば増えるほどその会社の株価は安定しますが、売りたいと思わせる経営が続くと株価は長期下落トレンドを描くことになります。
     東芝やシャープなどがその典型例と言えます。


     経営者はその会社が多くの株主に支えられて活動しているとの自覚を改めて持つ必要があります。

     それは場合によっては従業員持ち株会かも知れませんし、取引先持ち株会である場合もあります。


     株主はいろいろ分析して長期スタンスで保有する覚悟を持つに至ったならその会社の株主総会などに出席したり、個人投資家セミナーなどに足を運んで経営者と接するなどして自分の会社だとの意識を持つと良いでしょう。


     多少でも上がったり下がったりしただけで売買を重ね、牛若丸のような運用をしてばかりいないで、じっくりと保有する銘柄、わが銘柄をポートフォリオに入れていくというのはいかがでしょうか。
     時価総額が小さな銘柄は不安感が伴うと思われがちですが、経営者と直接会って話をする機会が大型企業と比べ高い筈です。無配会社なら配当の実施を要求したり配当性向が低かったら配当性向の引き上げを要求するなどの行動に出る余地もあります。

     経営者の考え方を理解して共感を持ちながら自らその
     投資した企業の時価総額を高める楽しみを持つべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。