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 株価は何で決まるかというと、基本的には業績で決まるというのが一般的な回答です。その妥当な株価を決める尺度は金融の教科書ではPER(株価収益率)でありますが、そこで問われるのは未来の業績が明確に見えないか見通せないことです。そこに株価の変動が必然的に生じる背景が生まれます。


 100の利益が200になるなら株価は通常なら2倍になるのですが、意外にも株価は3倍にも4倍にもなる可能性があります。
 それはその先の業績も2倍、3倍にもなっていくとの期待が高まることで株価はそれを先取りすることによります。

 結果としての業績結果と未来への期待が織り成す株価が複雑怪奇な株式市場の森の中でうごめいています。市場での投資家の評価がPERという尺度をピンからキリまでの数値で表しています。


 PER1倍の銘柄は見当たりませんが市場内には一過性の特別利益計上ということからPER2倍の銘柄が存在し、一方ではEPSの極小化でPER100倍や8000倍などの銘柄が存在します。

 また、赤字銘柄はPERでの評価はできませんので別のモノサシが必要になります。創薬ベンチャーなどは通常の評価とは異なっています。

 また、このところ株価急騰のナガオカ(6239)やオウチーノ(6084)など一部の銘柄は通常の評価とは全く異なった別の次元での評価がなされていると考えるべきです。


 通常のベースでの評価は継続的なEPSや成長性の予測に基づいてPER5倍から50倍程度となっているのだろうと推察されます。

 皆さんが保有されている銘柄も概ねこうしたレンジに収まっていて、恐らくは市場平均前後にある銘柄を保有されているものと推察されます。


 平均よりも極端に低いPERの銘柄は割安銘柄と言われ、反対に極端に高いPERの銘柄は割高銘柄とも言われます。しかしながら割安銘柄を買えば儲かるのか、反対に割高銘柄を買えば損するのかと言えば、一概にそうでもないので判断が難しくなる訳です。

 結果としての株価は誰にも語れますが、未来の株価を予測するには、相当に事業内容や企業の内容に精通しないとなりませんし、マクロ経済の動向や株価を形成する際の需給状況を把握しておかないとならない場合もあり一筋縄にはいきません。


 この点を考えて投資家は一定のポートフォリオでリスク分散を図ることになりますが、こうしたリスク分散のノウハウは一朝一夕には身につきません。
 ある程度は経験がモノ言うことになります。

 AIでの運用と違って人が判断しながら行う運用は細かな機微があることで一種の芸術のような結果をもたらします。成果はともかく人が企業とコミュニケーションしながら方向性を確認しながらの運用は何ものにも代え難い手法だろうと考えます。


 未来の企業業績を読み取りながら成果を求めて運用していかれる億の近道の賢明な読者が今後も増えていくことを期待しています。


【参考1:炎が研究中の低PER建設・土木関連銘柄】

 世紀東急(1898)   時価567円 PER4.5倍
 ヤマウ(5284)    時価352円 PER4.9倍
 イチケン(1847)   時価405円 PER5.9倍
 藤田エンジニア(1770)時価675円 PER6.0倍
 テノックス(1905)  時価871円 PER6.7倍


【参考2:PER10倍超のアで始まるIT・新サービス関連銘柄】

(*過去訪問し現在も交流のある銘柄)

 アクアライン(6173) 時価1466円 PER11.4倍
 アドソル日進(3837) 時価1244円 PER24.0倍
 アサンテ(6073)   時価1845円 PER15.2倍
 アイティフォー(4743)時価 622円 PER15.3倍


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)



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