マネーライフプランニングの梶原です。
普段、富裕層のお客さまからのご相談に乗ることが多いのですが、先日こんなご相談がありました。
「親が保有している別荘用地が長い間放置されており、固定資産税や管理費を毎年支払っている。なんとも無駄なのでどうしたらいいか?」
このお話、決して珍しい話ではなく良くある話なんです。
1970年代のバブル景気で別荘ブームが起こり、当時は飛ぶように売れたそうです。軽井沢・蓼科・那須・清里周辺が有名です。
別荘は一部の人が持つ、ステータスシンボルのようなものだと考えられていたようですね。
しかしブームは去り、残念ながら現状では、手放したい時に値段がつかないどころか市町村への寄付すら断られてしまう事もあります。
こういったご相談が多いのは、当時購入した世代が高齢化し、要らない売れない問題が表面化してきていることが要因だと考えます。
所有者本人からよりも、今回のように子供達からの相談が多いのも特徴です。
ステップとして今回は以下を行いました。
1.まずは売却可能かどうかを不動産業者に相談します。
別荘地の売却は地元の買取専門業者に聞くと売買状況が良くわかります。
2.売却が難しいと言われた場合は?
a)親族等で利用したい人がいないか確認し、いれば譲る
有効活用という点では欲しい方に譲るのが良いでしょう。
b)市区町村への寄付や、近隣への寄付を申し出る
市区町村からも断られるケースが多いようです。
近隣の所有者に譲渡交渉するのは1つの手段だと思います。
その土地を有効に使いたい方もいるかもしれません。
c)管理会社に相談する
管理会社側も状況は把握しており、管理費等の滞納で頭を痛めているところも多いようです。
また、買取してくれる地元の不動産会社を紹介してくれたりもします。
実は・・・今回の土地は上記全てNGでした。
理由は土地のみであること、土地の標高が高く生活用途(移住など)としてのニーズが無いことでした。
このままでは負債を相続し続けることになってしまいますので、どうしたものかと今頭を痛めているところです。
みなさんにも思い当たる不(負)動産はありませんか?
別荘地でなくても、地方の木造空家等これらを引き継ぐ方は大変です。
価値が下がってしまい手放すのが惜しい気持ちはわかりますが、将来に備え早めに活用・処分を考えておくのがスマートではないでしょうか。
子どもの立場としては、高齢の親が保有している資産を早めに把握しておくことが大切です。
相続が発生し、自分が受け取るまでにシンプルにしておきたいものですね。
株式会社マネーライフプランニング
パートナーCFP(R) 梶原 真由美
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