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23,000円をつけて

2017-11-20 22:29
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     今日はボジョレーの解禁日。楽しみです。今年は出来が良いという話は余り聞きませんが、とりあえず1、2本は買って飲みたいと思っています。
     あとひと月すればクリスマスですから早いものです。欧米の投資家もクリスマス支度に入っているはずで、株式市場も今月末頃からはゲリラ戦的な相場になるのではないでしょうか。こちらもゲリラ戦を楽しむくらいの心構えでと。

     それにしても9/11から11/9までの2か月間の株式市場は凄かったです。流石に気になり、行き過ぎか?と感じた銘柄を売るなどでキャッシュを増やしました。大口資金の空中戦のような様相でしたから。

     とは言え、足元の金利の趨勢や経済環境を見渡す限り、まだ日本株の相場が終わったとも感じません。今週からは欧州系のファンドが大口のショートを入れ始めたなどとも聞きました。
     10月中旬からの上下動は短期資金が中心と捉えて、この水準では一喜一憂せずに対応すればよいと考えています。


     さて、日経平均をザラバでみると、安値19,239円から高値23,382円まで41営業日で率にして約21.5%も上昇しました。
     ・・・が、私を含めた周囲の方々からは、指数の割に自身のパフォーマンスは芳しくなかったとの声を多く聞きます。

     2012年末からの相場では、最も収益を上げたのは2013年から2014年初旬までの時期だったとの声が多かったです。10年~12年辺りに「これは幾ら何でも安過ぎる」「しばらく塩漬けでも配当や優待を取れれば良い」と考えて買われていた方が多かった故と思われますが、それこそ2013年は一本調子で上げましたから。

     2014年半ばからは一度見直して、改めて投資をし直した方のパフォーマンスも概ね良かったのではないでしょうか。

     昨年(2016年)半ばの低迷時期に恐る恐る買った銘柄が上げてくれて助かったという声も多くお聞きしています。TOPIXはこの1年半で約1.5倍になりましたし、個別株では大きく上昇した銘柄が多数ありました。


     そんな中で昨年からは、通期の上方修正なり、増配なりが発表された会社は翌日に10%も跳ね上がりますし、減額など逆の場合には売りが殺到する相場ですから気が気じゃありません(苦笑)。中には在り来たりの優待の発表で上げてみたり、会社予想より良い結果でも予想修正が無ければ売られたりと…、人間業ではありません。つまり機械業(ワザ)と言う事なのでしょう。
     慣れなくてはと感じる今日この頃です(^^;)


     指数はリーマンショック後の安値から既に3倍にも上げていますので、これからはより一層「投資を楽しむ」くらいの余裕をもって臨みたいと思います。

     最近では自分で研究したりレポートを読んだりと言う以外にも、山本潤さん炎さんのセミナーに行ってみたりなど、自分なりの視点に固執しないように心がけています。

     特定の銘柄に入れ込んで失敗するなどもありますから。


     証券会社アナリストによるオーソドックスな推奨銘柄では無く、色々な方の推奨銘柄を知るのも楽しみです。皆さんよく調べておられますから、最近では色々な方の銘柄を参考にさせていただいています。
     例えば山王(3441)ですが、「安くなったかな?」と感じて買ったところから、あっという間に10%以上も下げました(汗)。将来が面白そうですので長く保有しようと思っていますが(^^)


     今回は皆さんの真似をして、この機会に自分でも銘柄を挙げてみたいと思います。もちろん成長予測などは得意ではありませんので別の視点から。

     業績予想と言うよりイベントの観点から、1.東北特殊鋼、2.東京ラヂエーターの2銘柄です。両方とも親会社(支配株主)から何時TOBされても可笑しくないんじゃないか?と考えていまして、割安で配当もありますし、もちろん米国市場ならとっくにTOBなりをされているはずと言う会社です。

     東北鋼については大同特殊鋼より営業利益率が向上しつつありますし、収支も安定しています。顧客基盤も良いです。また内部留保資産や保有不動産の含みだけで時価総額を大きく上回っています。

     色々な識者の方が「割安銘柄」を推奨されますが、この会社の場合には、この業績で含み資産をため込んだまま配当性向12%では投資家は怒りますよね。恐らく米国市場であればTOBを仕掛けられた途端に全株主が賛同するはずです(笑)。このような会社が買収を仕掛けられ易い市場にならなければ市場は活性化しません。

     東京ラヂエーターはご存じの通り。米系ファンドが親会社のカルソニックカンセイをTOBしましたが、このカルソニックカンセイが40%を保有しているのですからファンドが放置しておくとも思えず、何時かはTOBをするか、または売却するかの決断をするものと考えています。まあエンジンの冷却装置が主力ではEV時代に対応出来ないでしょうから悩ましいところではありますが・・・。

     日本の市場関係者は「貯蓄から投資へ」をはじめとして「個人投資家離れ」や「積立てNISAを使って」などと話題にしますが、依然として発行体(財界)寄りの施策しか打ち出しません。これでどうやって株式で個人資産を増やせというのか分かりません。日銀が買い上げることでGPIFの運用資産を持ち上げるなどは王道ではありませんね。


     市場取引が面白くなり、収益を得易くなってはじめてローカル投資家の参加を見込めるのではないでしょうか。さもなければ海外ファンドの博打場としてのローカル市場に甘んじなければなりません。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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