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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「今の状態をチャンスと捉えることができるか、不遇だと腐ってしまうのでは未来がまったく違ってくる」==
(有料メルマガ第119回・2011/4/5配信号)
※注 2011年4月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
投資でも人生でも、結果や結論が直ぐに出ることは少ないです。投資でも今日上がった株が、明日下げてしまうかもしれないし、ここのところ下げ続けている株が、自分が投げたとたんに暴騰を始めることも、無いとはいえません。いまはそんなことはあまり考えられませんが。
私も3月には、天国から地獄へ落ちるような資産の急落に直面しました。しかしフルインベストを続けている上に新たな資金も投入して、日本の復興に寄与するであろう企業群に分散投資を継続したので、なんとかプラスに復帰して、インカムゲインを加えると2月末の資産額からは当然マイナス状況ですが、たった二日でピークから25%近く減った資金が、マイナス4%程度まで戻してきました。
【中略】
ただ、直接震災の物理的被害を受けないで、投資における金銭的な被害を受けただけの投資家ならば、過去の株式やゴールドや賃貸不動産などに対する投資経験などや、投資よりずっと重い人生における経験から、このような不条理な状態に耐え切れずに焦ったり、捨て鉢になって行動するのは、とても愚かなことだと、いやというほど経験して学んできました。
過去の体験を良い経験に変えて将来の役に立てるために学んだことで、今回役に立っているのは『じっくりと待つ力』、『結論を保留して時間にゆだねる力』を身に付ける大切さです。
「待てば海路の日和あり。」「待てば甘露の日和あり。」ということわざにもあるように、自分ではどうしようもない事が起きているときは、時間に任せて待つということも大事なことです。
今の状態を日本の復興に投資家として参加して、リスクをとった分の利益も得られるチャンスと捉えることができるか、不遇だと腐ってしまうのでは未来がまったく違ってくると考えています。
社会にあるいろいろなシステムもそうですが、投資などの資産のポートフォリオも、それを構成するファクターが多様であればあるほど安定的だということを、しっかりと意識しつつも、収益力と財務的な堅牢さを併せ持つ銘柄が、大きく投げられている状況で、更に株価が下がるリスクに敏感になりすぎて、市場の動きに付和雷同すると、投資環境が改善に向かい、投資した業績の良い企業の株価が回復している流れを取り逃がしてしまう可能性も高まります。
過去の投資の格言にある『人の行く裏に道あり花の山』にでてくる『人』というのは他人をさすばかりではなく、『投資を行うのを嫌がって危険視している、いまの自分の感情』のことも指している。こんなことも過去に学んできました。
こんな投資環境の悪いときに株式投資を継続する(=株を買い持ちする)という投資行動は、過去に何度も何度も体験してきたことではありますが、大いに気持ちが悪い不安な状態です。
【中略】
このような状態のときに『不安や気持ちの悪さを』を感じることは、株式投資に参戦して、安全運転で生き延びていくためには必要な感覚です。否定して改めるべき感覚ではなく『自分は安全運転の基本を守っている』と確認して、まず安心すべき事態です。
しかし、この感覚に付和雷同した投資行動、すなわち不条理な状態に耐え切れずに焦ったり、捨て鉢になって衝動的投資行動を行うのは危険極まりない行為です。
先ほども書いたように、株式市場というのは人間の欲望を変数として機能している制度なので、わずかな入力の変化が劇的な出力の変化を生み出します。だから『予測不能』であると言って間違いではないと思います。
車の運転では、免許という安全に車を運転するための最低の技術を取得しないと公道を走ることは出来ませんが、免許を得たからといって自分の技術は最高で絶対事故を起こさないという、馬鹿げたうぬぼれを持つ人間はほとんどいないと思います。
ところが株式投資においては、最低の安全確保のための技術すら学んでいないのに公道に出撃できて、百戦錬磨のプロに勝ってしまうことも出来るので、勘違いしてしまう人間も大量に出てきます。
不条理感に悶々とするときには、今日のコラムに書いてきたようなことを思い返して、『短気は損気』と、待つというモチベーションを途切れさせないように、冷静さを失わないように心がけるようにしています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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コラムでは下落相場での心得などについて言及しています。
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)