1月もはや後半に入りました。ここからの投資作戦について思いを馳せてみたいと思います。
全体相場は主力銘柄、とりわけ半導体関連銘柄や電子部品メーカーの活躍が顕著ですがこうした潮流はまだまだ継続すると見ておられる投資家が多いかと思います。
半導体の中でも自動車用などのパワー半導体へのニーズが高まっているとされますが、富士電機、サンケン、日新電機、新電元、京三、三社電など関連銘柄への関心が集まっているのかも知れません。
このほかトレックスセミコン(6616)など業績は停滞気味ながら新規参入を計画している企業にも注目する投資家が出てきそうです。
ただ、成長分野だけに台湾企業などとの競合もあり、この先の投資対象は難しい面があります。
本日は相川さんから丸順(3422)についてのコメントがあるかと思いますが、半導体不足が自動車の生産拡大のネックとなっている点が株高を妨げている面はあるとしても出遅れハイテク銘柄の流れとともに要注目だと思われます。
先日のセミナーからもわかる通り、モノづくりに不可欠な金型に特徴がある企業です。
金型関連では鈴木(6785)、日進工具(6157)などが好業績を背景に注目を集めています。
コロナ禍で停滞気味に推移してきた金型設備投資ですが、鈴木などは丸順と同様に自社金型を用いた製品づくりに努めています。
金型関連としては、このほか業績はまだ停滞気味ながら中堅金型関連銘柄としてニチダイ(6467)、双葉電子(6986)、エノモト(6928)、サンコー(6964)、三井ハイテック(6966)、黒田精工(7726)、精工技研(6834)、ムトー精工(7927)といった銘柄も一度研究されると良いかと思います。
今後の物色対象が先駆したハイテク銘柄に続いて出遅れハイテク株群(コロナ禍対応ニーズであるオンライン化、AI化、Eコマース、抗菌、除菌など社会生活の変化に貢献する製品に絡むような半導体、電子部品、設備機器の需要増を背景にした企業)へと広がりを見せれば日本株全体も上昇のスケールが大きくなるものと期待されます。
ソフト面や社会システム面でやや立ち遅れた日本の株式相場は改めてモノづくりの原点に戻って高付加価値な製品を市場に送り出せる企業の成長に対しての評価の高まりを今後とも一層期待したいと思います。
(炎)
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