億近読者の皆様こんにちは。
小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
子供向けのお金の教育については不要論を唱える方が少なくありません。
もちろん、投資理論については、子供のうちから学ぶ必要はありません。
積立投資の話などは、大人になってからで十分です。1時間もあれば、原理はマスターできますから。
しかし、お金の倫理観については、幼少から身につけておいた方が良いです。
例えば、「友達とお金の貸し借りをしてはいけない。」
このようなことも、子供は意外と知りません。
なぜ友達とお金の貸し借りをしてはいけないのか。その理由も子供はわかっていません。お金を貸してはいけない理由は、友達を失うかもしれないからです。お金を貸して返してくれなかったら、普通はその人のことを嫌いになります。
本来、お金を返すのを忘れただけで人間性をすべて否定する必要はありません。子供なら忘れてしまうこともあるでしょう。それだけに、お金のやりとり1つで友人関係が崩壊してしまうのはなんとももったいないということです。
また、「お金を稼ぐ」という言葉1つをとっても、真っ当な仕事をしてお金を稼ぐことと、ルール違反をしてお金を得ることは全く違います。しかし、このような綺麗なお金と汚いお金の違いも、子供は知りません。
日本では、お金を稼ぐというとなんとなく汚いことのようなイメージを持つ方が少なくありません。子供に「勉強をしなさい。」と教えるのであれば、お金の正しい感覚も教える必要があります。
頭が良くなればなるほど、人を欺く潜在能力も伸びてしまいます。ルール違反がバレない術も身につけられてしまいます。
せっかく親が愛を持って育てた子が、知識を人を欺くことに使ってしまったら悲しすぎます。
だから、お金の正しいお金の倫理観を育むために、家庭でお金の教育を行う必要があるのです。
日銀や金融庁が作成した金融リテラシーマップには、働いてお金を得ることや、お金の貸し借りをしてはいけないことを小学生の時に学ぶこととして記載しています。
金融リテラシーマップ
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/pdf/map.pdf
しかし、お金の力は強すぎます。大人でもお金に気持ちが振り回されてしまいます。だからこそ、子供のうちからお金の力の限界を知り、お金をコントロールできる素養を身につけた方が良いのです。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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